なす ページ28
.
年下の彼には私の方が甘やかしてあげたいとか、優位でいたいとか、
そんなことを考えているものの、
大人なふりをして背伸びをした彼に完全に甘え切ってるのは私の方だ。
『雄登ただいま〜！疲れた！』
「はいはい、おつかれさまでした」
玄関にパンプスを乱雑に脱ぎ捨てると、すかさず彼が端っこに揃えてくれるから、
彼が私を家に迎え入れてくれたはずなのに、いつの間にか私の後ろを歩いて、
心配そうな声を後ろから飛ばす。
「いつもにましてふにゃふにゃだけど、どうしたの？」
『……アルコールを摂取してきました』
はぁ、またか、と呆れたようにため息をついて程々にね？と私を咎める。
雄登の好きなタイプは確か、年上で、大人しくて控えめな子。
その条件に当てはまってるのは、たったひとつだけ、
……でもそれすらも、精神年齢で考えると怪しいかも。
『ねえ、……ブラウス脱がせて』
「は？！何言ってんの？！」
『お風呂入りたいけど、ボタン外すのめんどくさいの』
ん！と彼の目の前に立つと、たどたどしい手つきでボタンを外していく。
ふと、今日の下着は何色だったか、と考えた、
「……く、ろ」
極力見ないように努めているのか、顔を逸らしながら、
小声で言ったつもりだろうけど、バッチリ聞こえてたよ？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいなつ(プロフ) - 年齢的にもスノストのお話しか読んだこと無かったのですが、年下彼氏最高です！！HiHiはさくちゃん推しなのでもっと書いて頂きたいなと……！これからも楽しみにしております(//∇//) (2019年5月1日 4時) (
レス) id: ba2c5b526b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年4月13日 1時
