98 対処法 ページ48
ヘッドドレスとエプロンを取って、ポケットにねじ込む。
そうしてすぐに城を飛び出した。
そのまま走って、城下町の中心である広場で止まる。
『ふぅ…。』
少し息を吐き、意識を集中させた。
私はあまり長続きはしないけれど、本気を出せば、城下町全体の気配を感じられる。幹部は他の人と空気、気配が違い、しかもグルッペンさんの気配は格段に違うから分かりやすい。
…見つけた。
昨日、ショッピ君が見せてくれた地図の通りだと…カフェかな?
っ!…急がないと。
私は意識を集中させたまま、グルッペンさんのいるカフェへと急いで向かった。
『グル…さん?何やっているんでしょうか?』
私の目の前でもっきゅもっきゅと謎の咀嚼音をさせながら、とても可愛らしいパンケーキを食べているグルッペンさんは驚いた様な表情をする。
グル「まさかAが来るとは…。どうやって分かった?あと…呼び方。」
『気配で分かりました。呼び方に関しては、バレないためです。一応帽子で顔を隠しているところをみるとお忍びでしょう?だったら、役職名とか本名とかで呼べませんからね。』
あ…私達に見つからないために顔を隠してる可能性もあるか。まあ、でも、周りが気付いていないのならバレないに越したことはない。
『さあ、帰りますよ。』
早くグルッペンさんに帰ってもらいたいため、急かす。
グル「いやだ!また、書類しないといけないだろう?あと、このパンケーキは新作なんだ!」
JK?あ、それは違う人か。えっとこれの対処法は…仕方ないか。
『…分かりました。じゃあそのパンケーキ買って帰りましょう。それ速く食べちゃってくださいな。書類は私もいくつか手伝いますから。』
グル「ほ、本当か?!」
目を輝かせたグルッペンさんに少し残念なお知らせを話す。
『はい、もちろん本当です。でも…帰ったら粛清ですからね?トントンさんに言ってないので私がしますけど。』
グルッペンさんがまた、いやだと言いそうになったのでそれを遮るように言葉を発する。
『今、帰らないと言うなら、トントンさんに報告ルートです。…どちらが良いですか?』
グル「…帰る。」
不満そうに言ったグルッペンさんとは対象的に私は安堵で思わず笑みを溢した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こすもす姫 - ＫＺファンさん» きっと、娯楽姫だからですね!余裕で宙を舞ってからの着地が出来るんでしょうね!…チートですな。 (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - 夢主ちゃんの身のこなしが凄い！！！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - 本当ですか！？ありがとうございますm(__)mええ、載せれなくても構いませんよー！けど、一応載せ方調べておこうかな？(-_-)では、早いうちに(*^_^*) (2019年1月15日 0時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - *コノハナ サクヤ*さん» ありがとうございます!いやあ、夢主ちゃんのイメ画描こうと思っても下手で描けないんですよね…。描いてくださるならお願いしたいんですけど私、画像の載せ方が分からないので公開は難しいかもです、ごめんなさい。それでも宜しいならぜひ、お願いします! (2019年1月14日 8時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - お、お、面白過ぎる…！夢主ちゃんのイメ画が描きたくなりました(笑 )良いなら描かせて貰いたいです！無理はしない程度で更新頑張って下さいね！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こすもす姫 | 作成日時：2018年12月28日 20時
