96 実験 ページ46
『出来た…!』
少し二人に手伝ってもらい、チョコチップクッキーを作ることが出来た。
…上手に出来た気がする。嬉しいなぁ。
私はそう思いながら、二人はどんなクッキーを作っているのかと考え、まずオスマンさんの方へ向かった。
オーブンがいくつかあったから、どうせなら一人でいっぱい作ろうということで一人１つずつオーブンを使うことになった。
そのなかの１つのオーブンの近くに立っているオスマンさんに近づき、背後からヒョコッと顔を出し、どんなクッキーかな?と見た。
私の視界に入ったクッキーは…可愛い動物のクッキーだった。
『…女子力。』
オス「わ!Aちゃん。おったん?」
『あ…驚かせてしまい申し訳ありません。お二人のクッキー、見てみたくて。』
オス「いや、大丈夫やよ?…今、訊くことじゃないとは思っとるんけど…」
その言葉を境にオスマンさんの空気が何も掴めないほうのふわふわに変わった。
私はそれを感じ、少し身構えた。
オス「Aちゃんの名前は本当にA、だけなんよな?」
まだ疑念を拭えていないのか、と思わず自分に呆れる。
多分、今オスマンさんがそれを訊いてきたのは昨日言ったことが影響しているのだろう。私から許可をもらった状態での質問は受け付けてもらえるのか…と、いう実験。
私が答えようとすると同時に背後から声がした。
ひと「マンちゃん、まだ言ってるの?ファミリーネーム、だっけ?それが付いてるのは先祖が王族か貴族か商人だった場合だけでしょ?」
ひとらんさんの言葉にコクリと頷き、オスマンさんに向き直る。
『私はA。それ以上でもそれ以下でもありませんよ。』
オス「…そうやな。」
オスマンさんの空気が戻ったことにホッとしながら、疑問をひとらんさんに投げかけた。
『ひとらんらん様、どうしたんですか?』
ひと「ああ、Aに渡したいものがあるんだ。」
手、出してと言われて言われた通りに手を差し出す。
ひと「はい、どうぞ。」
私の手には白い花を押し花にした、栞が置かれた。
『わあっ!…ありがとうございます!』
ここに来てから私の欲しい物とかを貰ってる気がする。…ここの人スゴいね。
ひと「どういたしまして…と言っても、会ったときのお詫びもあるから…。」
もう気にしてないのに。
『いえ、あれは前にも言った通りひとらんらん様は悪くないですから!』
私がそう言うとひとらんさんは安心したように、嬉しそうに微笑んだ。
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こすもす姫 - ＫＺファンさん» きっと、娯楽姫だからですね!余裕で宙を舞ってからの着地が出来るんでしょうね!…チートですな。 (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - 夢主ちゃんの身のこなしが凄い！！！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - 本当ですか！？ありがとうございますm(__)mええ、載せれなくても構いませんよー！けど、一応載せ方調べておこうかな？(-_-)では、早いうちに(*^_^*) (2019年1月15日 0時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - *コノハナ サクヤ*さん» ありがとうございます!いやあ、夢主ちゃんのイメ画描こうと思っても下手で描けないんですよね…。描いてくださるならお願いしたいんですけど私、画像の載せ方が分からないので公開は難しいかもです、ごめんなさい。それでも宜しいならぜひ、お願いします! (2019年1月14日 8時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - お、お、面白過ぎる…！夢主ちゃんのイメ画が描きたくなりました(笑 )良いなら描かせて貰いたいです！無理はしない程度で更新頑張って下さいね！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こすもす姫 | 作成日時：2018年12月28日 20時
