85 ギルティ ページ35
コネ「ああ?なんやとこの平均化野郎!!」
シャ「ああ?事実やろ?このクソチワワ!!」
階段を上ると、案の定睨みあっているコネシマさんとシャオロンさんがいた。
今にもお互い掴みかかりそうだ。
これは確か俗にいう〈内ゲバ〉だったはず。
どうしようか。多分これは粛清されるのがいいんだろうけど、トントンさんから苦労人オーラが滲み出てたからなぁ。
そうやって対処法を考えていると、二人はついにお互いを攻撃しにかかった。
ゾム「あ!おもろそうなことやっとるやん!混ぜてぇな!」
『あ、ちょっと!』
偶然通りかかったゾムさんが参戦してしまった。
…あれ?ゾムさん?その手に持っているバケツ、中が赤い気がしますよ?
まさか…
『マグマ…?』
内ゲバは段々と激しくなっており、今にも壁などを傷つけそうで怖い。そこにマグマなんて火事になる予感しかしない。
早く止めないと。そう思いながら懸命に頭を回転させているとある人物の存在を思い出した。
…可哀想だけど、最善策だな。
それでもやっぱり、彼らの末路に同情した私はチャンスを与えようと思い、彼らに近づいた。
『あのー、内ゲバ止めてもらえません?城が壊れます。』
私の声が届いていないのか気にせず三人は内ゲバを続ける。
『はい、ギルティ!』
大きな声でそう言って、ピンクの宝石が埋め込まれたナイフを取り出す。
やっと私に気付いたようだけどもう遅い。私は彼らに切りかかり、浅い傷をつけた。
三人はバタンッと床に倒れる。しかし、落としてはいけないものが落ちようとしていた。
『あ、まずい!』
私は手を伸ばし、ゾムさんが持っていた…マグマバケツをギリギリのところでキャッチする。
けれど、キャッチした瞬間、マグマが少しこぼれ、自分の腕に少し落ちてしまった。
『っ…!』
大丈夫、こんなのなんてことない。
自分を慰めるように心の中で声をかけながら、インカムへと手を伸ばす。
『すいません、しんぺい神様。今、貴方のお相手をしてくださる方々が四階の廊下に倒れているのでお手数ですが回収に来てくれませんか?』
しん《はーい。ありがとね、Aちゃん。いやあ、久々に楽しめそうだなぁ。今から行くからちょっと待っててね〜!》
…凄い上機嫌で通信が切れた。
ごめんなさい。でも、貴方達が悪いんで仕方ないですね。あ、でも、チャンスをあげたとき、わざと大きい声で言わなかったのは悪かったと思ってますよ?
私は倒れている彼らを見ながら心の中で形ばかりの謝罪をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こすもす姫 - ＫＺファンさん» きっと、娯楽姫だからですね!余裕で宙を舞ってからの着地が出来るんでしょうね!…チートですな。 (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - 夢主ちゃんの身のこなしが凄い！！！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - 本当ですか！？ありがとうございますm(__)mええ、載せれなくても構いませんよー！けど、一応載せ方調べておこうかな？(-_-)では、早いうちに(*^_^*) (2019年1月15日 0時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - *コノハナ サクヤ*さん» ありがとうございます!いやあ、夢主ちゃんのイメ画描こうと思っても下手で描けないんですよね…。描いてくださるならお願いしたいんですけど私、画像の載せ方が分からないので公開は難しいかもです、ごめんなさい。それでも宜しいならぜひ、お願いします! (2019年1月14日 8時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - お、お、面白過ぎる…！夢主ちゃんのイメ画が描きたくなりました(笑 )良いなら描かせて貰いたいです！無理はしない程度で更新頑張って下さいね！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こすもす姫 | 作成日時：2018年12月28日 20時
