72 折角 ページ22
コンコンコン
私は三人目の…ラスボス…もといオスマンさんのいる応接室の扉をノックする。
『オスマンさん?いますか?』
オス「あ!いるで〜！入ってええよ!」
『失礼します。』
扉を開けると目に入ったのは…ラスボス、ではなく、応接室のテーブルいっぱいに置かれたお菓子だった。
つい、頬を緩ませて、見入ってしまう。
『わあ…!』
オス「ふふっ。Aちゃん、甘いもん好きなん?」
『はい!大好き…です!』
オス「そっかぁ。俺も好きなんよ。だからお茶会しようと思ってなぁ。紅茶入れてくるから待っててめう〜。」
『あ、ありがとうございます!』
そう言って彼は応接室を出ていった。
…さて。
何やってんの私?!
私の秘密のことについて色々と訊かれると思って身構えてたのに、お菓子を見た瞬間全部吹っ飛んでしまった。
だって!ここに置かれているお菓子は美味しそうなだけじゃなくてカラフルで可愛い!…流石にこの状態でテンションが上がらないわけがない。
これもあのラスボスの策略…?
そう考えてしまう私は相当歪んでいるのだと思う。
でもその可能性が決してないわけじゃない。
そう思い、もう一度気を引き締める。
そういえば…私、紅茶苦手だ。
こんなことを考えている時点で気が引き締まってないのは分かっている。
けど…紅茶を一度飲んだけどあんまり美味しいと思えなかったことも事実だ。
どうしよう…。苦手と言ったら後で何されるか分かんない。飲んで微妙な顔をしても後で何されるか分かんない。
となれば方法は１つ。飲まない。それでいてその事を気付かせない。
よし、これでいこう!
そう思っていると、まだ心が落ち着いてないのにも関わらずラスボスが戻ってきた。
オス「ただいまめう!出来たで。」
『ありがとうございます。』
ほら座って座ってと急かされ、ソファーへ座る。
すると紅茶が手渡されたのでお礼を言って受け取り、それを私は目の前に置いた。
オスマンさんも私の向かい側に座り紅茶を持ちながら口を開いた。
オス「飲まないん?」
『え?』
オス「いや、飲まないんか?Aちゃんのために入れたから折角だし飲んでほしいんやけど…。」
…折角思いついた作戦を見事に潰されました。
私は心から飲んでほしそうにしているオスマンさんの表情を見て、心の中で密かに溜め息を吐いた。
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こすもす姫 - ＫＺファンさん» きっと、娯楽姫だからですね!余裕で宙を舞ってからの着地が出来るんでしょうね!…チートですな。 (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - 夢主ちゃんの身のこなしが凄い！！！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - 本当ですか！？ありがとうございますm(__)mええ、載せれなくても構いませんよー！けど、一応載せ方調べておこうかな？(-_-)では、早いうちに(*^_^*) (2019年1月15日 0時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - *コノハナ サクヤ*さん» ありがとうございます!いやあ、夢主ちゃんのイメ画描こうと思っても下手で描けないんですよね…。描いてくださるならお願いしたいんですけど私、画像の載せ方が分からないので公開は難しいかもです、ごめんなさい。それでも宜しいならぜひ、お願いします! (2019年1月14日 8時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
*コノハナ サクヤ* - お、お、面白過ぎる…！夢主ちゃんのイメ画が描きたくなりました(笑 )良いなら描かせて貰いたいです！無理はしない程度で更新頑張って下さいね！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: d37be746f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こすもす姫 | 作成日時：2018年12月28日 20時
