事故トリ少女が紡ぎゆく糸【暗殺教室】 (ページ7)

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137　夏の終わりページ7

その後の夏休みは、特に何事もなく過ぎていった。

恐ろしく難しい夏休みの宿題と日々格闘し、

時々E組メンバーと遊んだり。

そして迎えた最終日。

明日からいよいよ9月編。

楽しみだけど、気ままに過ごして自由な時間に起きる毎日が無くなるのもちょっと寂しい。

『クリーニングされた制服の準備完了、科目の準備完了、ナイフとエアガン…』

…さて。

時刻は4時50分。

部屋のベランダを見る。

そろそろ来てもおかしくな＿＿((ﾊﾞｼｭｯ

『ヒェッ!?』

もう来たの!?

〈夏祭りのお知らせ!! 今晩7時空いてたら椚ヶ丘駅に集合!!〉

『せっ、先生そんな見つめないで!』

｢断る人が多くて傷ついてるんです。行けますよね?Aさんは行けますよね?｣

『いっ、行きます行きます!神社にでも行くんですよねっ!?』

｢ええ。では駅前でまた｣

ｼｬｯ

…消えた…。

あまりに前触れが無さ過ぎて、呆気に取られる。

…とりあえず、着替えよう。

浴衣持ってないから洋服でいっか。

＿＿＿＿＿＿＿

｢いやぁ、思いの外集まってくれて良かった良かった｣

心底ホッとした表情で言う殺せんせー。

ロヴロさんまで誘ってたぐらいだもんね。

…本人はもうとっくに、あいつに襲われたんだろうけど。

海の向こうに思いを馳せる。

皆が思い思いに屋台荒らしをする中、

ﾋｭｯﾋｭﾋｭｯ

｢おっ…お客さん中々の名人だねぇ｣

私は輪投げでほぼ全種をコンプリートした。

向こうの世界じゃ殆ど外して、友達や兄貴に呆れられてたんだけど…。

暗殺訓練のお陰だね!!

袋に大量の景品を入れその場を立ち去る。

ﾋｭﾋｭﾋｭﾋｭﾋｭﾋｭ

…ん? あーっ!

｢…なるほど。僕等は知らずに小遣い稼ぎの片棒を担いでしまったのか｣

先生が分身で小遣い稼ぎしてる!

驚いてる!!周りが驚いてるよ!

ｶｼｬｯ

貴重だった光景をデジカメに納めた数秒後＿＿＿

＿＿＿＿ﾋｭﾙﾙﾙ

ﾊﾟｯ

ﾄﾞﾄﾞｰﾝ

夜空に、大輪の花が咲いた。

咲くと共に、色鮮やかな夏の思い出が蘇る。

ここにいない仲間も、きっとこれを見てる。

同じ空の下＿＿＿＿ﾄﾞｯ

その瞬間、

聞こえた。

小さな、

けれどはっきりした音が。

それはまるで＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿トラックが打ち付けられたような。

全身の毛がぞわりと逆立つ。

いるんだ。

"彼"と奴が＿＿＿＿

＿＿＿＿＿確実に!