事故トリ少女が紡ぎゆく糸【暗殺教室】 (ページ6)

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136　詳細と疑問ページ6

数日後、

時は8月27日。

『…黒神』

｢ん?｣

『この〈試験改訂の為担当者に質問すべし〉って何?』

そう。

議論の元は、一枚の〈今月の通知書〉。

7月版は試験延長とかがあって貰えなかったけど、今月はちゃんと貰ってる。

『詳細を教えて欲しいんだけど』

｢説明必要?｣

『いや必要でしょ!!』

そしたら黒神は少し面倒そうな顔をして、

｢コレかなり説明厄介なんだけど…試験の形式が変更になるんだ｣

『…変更?』

言った。

｢この手の試験につきものだったんだけど、"この世界から帰りたくない!けど元の世界で死にたくない!"って人が多過ぎて｣

『まぁそうだよね』

事実私も同じ事やってるし。

｢で、
"〈生きるために必要なコト〉を発見し尚且つ成績が優秀な人"に限って試験の延長をする事になった｣

『はあ…』

でも延長って具体的には?

｢これまでは各世界のイベントクリアーが条件だったけど、改訂後からは、

"試験規約に則って行動すれば定期的に延長、行いが悪ければ終了"

って形になる｣

『結構良い制度だね』

｢まー近年二次元好き増えたからねー｣

『私は対象?』

｢まぁギリギリ｣

『ギリギリって…』

｢成績の事ね｣

『解ってるから』

…とりあえず、しばらくはこの世界にいられるって事か。

疑問がちょっと浮かぶ。

『…黒神、延長延長って言ってるけどさ、
私がこっちで過ごしてる間って向こうの時間どうなってる訳?』

コレかなり重要だと思うんですけど。

｢あーその点は大丈夫｣

『え?』

｢向こうに戻る時、日数はさほど経ってないから｣

『…はい!?』

ちょっと待って一体どういう事!?

｢向こうの時間は進んでるけど…｣

『じゃあ試験終わったら巻き戻るって事?』

｢そういう事だね｣

『訳わかんない!』

｢わかんなくて良いの｣

…はい?

｢まぁ複雑なカラクリがあるから｣

『カラクリて…』

｢んじゃもう帰って良い?通知書も渡し終わったし｣

『あ、でも』
｢帰って良いね?｣

『…はい』

…モヤモヤは残るけどとりあえず、

・行いが良ければ定期的に試験期間が延長

・終わったら向こうの時間に戻れる

という事が解った。

1人になった後、改めて自分入りver.の単行本を読み返す。

コマ割りや、ページ配分も恐ろしいぐらいに成立してる。

…悪人が出た時の表情が、

我ながら毎回恐ろしいけど。