事故トリ少女が紡ぎゆく糸【暗殺教室】 (ページ47)

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174　一致団結総攻撃! ページ47

｢うっ、ぐうっ｣

浅野君が棒に振られ、

《絶体絶命だA組━━━━ッ!!》

一見こっちが優勢に見える。

けど…

ｷﾞﾘﾘｯ
｢痛っ!!｣

このリーダーは、

ぶわっ＿＿＿

｢グエッ｣

＿＿＿ｽﾞﾝ

吉田と、

ｽｯ…

ﾊﾞｷｯ＿＿＿＿

＿＿＿＿ｻﾞﾝｯ

岡島を一気に処分。

《なっ、なんと浅野君一瞬で2人落とした!!》

…怖い。

｢君達ごときが僕と同じステージに立つ｣

ｼｭﾀｯ

｢蹴り落とされる覚悟は出来ているんだろうね｣

何が怖いかって…

ﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾞｯ

｢うおおっ浅野君1人でバランス崩さず守ってる!!｣

…こんな15歳がいる事が怖い!

いや実際は14だけど!!

｢…やばい。詰みかけてる｣

ｻﾞｯ…ｻﾞｯ…

｢客席に散ってたA組も戻りつつある。このままじゃ取り囲まれてリンチだよ｣

速水ちゃんの言う通り、劣勢感は否めない。

｢ぐっ…｣

ﾄﾞｶﾞｯ

ｽﾞｼｬｯ

うちのリーダーも倒れ込む。

けど、

ｺﾞｯ

《な…なんとE組…》

ﾊﾞｯﾊﾞｯﾊﾞｯ

リーダーには仲間がいる。

｢何ッ!?｣
ｶﾞｸﾝ

《さらに増援━━━━━━ッ!!》

頼れる暗殺仲間がいる!!

｢E組の守備は2人だけ!?どーやって押さえてんだあれ!?｣

守備2人(というより竹林)が、

｢梃子の原理さ｣

｢て…梃子なのか｣
｢梃子なら…そうなのか?｣

無理矢理納得させている。

でもその裏では、

"君達の第一目標はE組全員を潰す事だろ?"

戦略目標を逆手に取って、

"浅野君だからまだ何かすごい作戦があるのかもね"

腹立つ煽りがされまくる。

"このメガネ腹立つ!!"

その台詞に同意しつつも思わず笑いそうになる。

…駄目駄目駄目。今笑ってる場合じゃない!

急いで戦場を見渡し、ある人を探す。

…見っけ。

…棒から降りて指示を待つ、

スタンバイ中の秘密兵器!

…始動まで、あと僅か!

司令塔が封じ込まれる。

ｸﾞﾗｧ…

棒がじわりと揺れていく。

｢あ…慌てるな!!支えながら1人ずつ引きはがせ!!｣

A組が駆け寄り、

《A組も防御の体制が整ってきた!!》

観客の声が響いてく。

《これさえ耐え切ればE組に打つ手はもう無いはず!!》

…固唾を飲む。

…もうすぐのはず…

｢今だ!!｣

来た!!

｢来いイトナ!!｣

ｻﾞｯｻﾞｯ

脳裏によぎる〈棒倒しフォーカス〉。

"歩だと思ってた小駒が成ったら竜王だった"

…まさに、その通り!