事故トリ少女が紡ぎゆく糸【暗殺教室】 (ページ33)

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161　綿原、撃ちました。ページ33

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

｢どーよイトナ!?｣

フェンス内をバイクが走り、

｢スピードで嫌な事なんざ吹き飛ばせ!!｣

フェンス外まで声が響く。

手元のハンドガンを弄ぶ。

…よくもまあ親御さんは、吉田少年に運転させても良いと思ったものだ。

｢おっしゃじゃーもっと上げてやらァ!!｣

あっ。

｢必殺高速ブレーキターンだ!!｣

待ってそれは…((ﾊﾞｵｯ＿＿＿＿

＿＿＿＿＿ﾋﾞｨｨ…ﾝ

｢…あ｣

『!!!!!!!!』

うっわぁぁあ何やってんのあいつ!!いや解ってたけど!知ってましたけど!

｢…何にも計画ないみたいだね｣

｢…うん。ただ遊んでるだけな気が｣

矢田ちゃんに激しく同意します。

…改めて思うけどさ、水ぶっかけてんのは汚れ落としてんのそれとも触手鎮めてんの?

明確にして欲しいんですけど…。

ﾄﾞｻﾄﾞｻ

…ん。

｢復讐したいでしょシロの奴に｣

…狭間さん。

いや、狭間ちゃん。

｢名作復讐小説"モンテ・クリスト伯"全7巻2500ページ。これ読んで暗い感情を増幅しなさい｣

ひと息で言う台詞が多い。

｢最後の方は復讐やめるから読まなくていいわ｣
『｢｢｢｢難しいわ!!｣｣｣｣』

そしてその本どっから持ってきた!!

｢狭間テメーは小難しい上に暗いんだよ!!｣
｢何よ。心の闇は大事にしなきゃ｣

…。

｢もーちょっとねーのかよ簡単にアガるやつ!!｣

ま、ずい…。

｢だってこいつ頭悪そう…『寺坂ッ!』

その時だった。

私が、

予定外の事をしたのは。

ﾀｯ

｢｢えっ…｣｣

走り、

ｶﾞﾁｬｯ

｢｢｢!?｣｣｣

カギを開け、

｢A何で…『後ろ!!』

フェンスの中へと飛び込んだのは。

4人が気付く。

｢やべぇ…なんかプルプルしてんぞ｣

｢寺坂に頭悪ィって言われりゃキレんだろ｣

『…そんなんじゃない』

｢…確かに、違う｣

我に返る。

＿＿＿＿何やってんの、私?

｢触手の発作だ｣

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

｢また暴れ出すよ｣

ただ見ていればいいじゃない。

｢俺は、｣

けど、

｢適当にやってるおまえらと違う｣

戻りたくない。

｢今すぐ、｣

ここにいたい。

｢あいつを殺して、｣

イトナが、

｢勝利を｣

これ以上呑まれたら…!

3人が走り出し、

｢!｣

ｻﾞｯ

｢｢｢寺坂!!｣｣｣

寺坂が前進する中、

私は。

ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾝ

｢うっわ!!｣
｢何すんだよ!｣
｢…!｣

3人の横をめがけて撃った。

…右手の銃で。