事故トリ少女が紡ぎゆく糸【暗殺教室】 (ページ20)

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149　悪しき存在は取り締まるページ20

その日はずっと生き地獄のようだった。

ここまで皆が無気力になるとか…有り得ない。

でもまだやるべき事がある。

明日はもっと大変なんだから。

＿＿＿＿＿＿

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

｢きょ…今日の授業は…ここまで…｣

…終わったぁ。

｢あっはは、今日一日中針のムシロだったね～。居づらくなって逃げ出すんじゃね?｣

あ、会話が。

資料を準備しながら、

｢地球爆破と比べたら可愛いもんでしょ｣

｢…そりゃまあ｣

茅野ちゃんと同じく話を聞く体勢に切り換わる。

｢見てみ渚君。体育倉庫にあったボール｣

…出たぁ…。

｢こんな事したら…俺等の中で教師として死ぬ事ぐらい分かってるだろ｣

そうだよ。

｢E組(おれら)の信用を失う事をするなんて…
暗殺されるのと同じ位避けたい事だと思うけどね｣

先生は約束したんだよ。

｢…うん。僕もそう思う｣

『私も不穏に思ってさ』

皆の注意が向く。良かった、台詞被らなくて。

資料を出し、

『調べてみた。
他の新聞やネットにも出てるし、これ完全にメディア拡散を想定してる』

自分なりの理屈を述べた。

『完璧過ぎて、逆に怪しいと思わない?』

資料を手に取りなるほどと呟く皆。

｢…でもAさんそしたら一体誰が…｢…偽よ｣

｢不破さん｣

出たよ名探偵。

｢にせ殺せんせーよ!!
ヒーロー物のお約束!偽物悪役の仕業だわ!!｣

流石固有スキル〈漫画王〉!だが北〇の拳のパロはどうかと思う!!

｢律に助けて貰いながら手掛かりを探してみる｣

是非ともお願いします律様。

ｶﾞﾀ

｢…その線だろうね。何の目的でこんな事すんのかわかんないけど｣

下がった士気が上がってくる。

｢いずれにせよこういう噂が広まる事で…｣

そして最後に引き込まれた、

｢賞金首がこの街に居られなくなっちゃったら元も子もない｣

今回の事件のキーパーソン。

｢俺等の手で真犯人ボコってタコに貸し作ろーじゃん?｣

…確かにざわめく自分の血。

『そんじゃ早速グループ作るよ』

｢何かいきなり張り切ってきたじゃん｣

『こういう事は久々だからね』

カルマの問いに答えながら、

『…よしっ、作成完了』

急ピッチでL〇NEグループを作りあげた。

招待を済ませ、

｢じゃあ情報掴み次第連絡するよ｣

『宜しく優月』

この集まりは一旦解散。

切らした調味料を買う必要もあるのでひとまず帰る事にした。

…まだ一度しか主の来てない、

左の席を少し見てから。