33 ページ33
オス「――なんよ〜。」
『…そうなんですね。』
カフェオレを手に、行われている〈お茶会〉。私はただいま、絶賛後悔中だ。
お茶会、という女子らしいもの。はっきり言って興味がない。しかし、目の前の彼は、女子高生かと疑いたくなるほど楽しそうに話している。
いつもは悪意を込めて書類を渡されるため、同じように悪意を込めて返事をするが、今回はただただ楽しんでいるだけ。苦情を言うのは気が引ける。
善なんてなかった。急ぐ意味はなかった。むしろ損をした。
そう気分を沈めながら、適当に相槌をうつ。
いつもの彼だったら気付くだろうが、夢中なのか笑顔で話し続けている。
オス「あ、そうや。遠野さんって、お化け信じてるん?」
『いえ、見たことないので。』
オス「見たことないん!?ホンマに?俺なんか、ちょっと前に、天井に顔見えたで?怖かったわー。」
『へー。そんな経験、したことないです。』
というか、本当に部長の反応が女子だ。こんなに軽く肩を震わせて、本当に怖がっている顔が出来るなんて…。正直、私より女子である。
普通の女の子とは話がさぞかし合うのだろうな、とカフェオレを飲む。
部長と話すキッカケは業務連絡ばかりだったから、こんな一面があるなんて知らなかった。
いっそのこと、私と性別を交換でもした方がいいのでは?と考えたとき、部長が思い付いたように言う。
オス「そういえば、遠野さん。俺に何か用事あったんちゃう?無いなら無いでええけど。」
その言葉で、ようやく用事を思い出す。
電話の内容やらお茶会やらで、すっかり忘れてしまっていた。
思わず自分に呆れながらも、部長を真っ直ぐに見据えた。
『あの、部長。』
オス「はい、なーに?」
こてん、と首を傾げる部長へ、私は問いかける。
『何故、私に嘘をついたんですか?』
部長は先ほどまでの可愛らしい雰囲気を消し、私をしっかりと見る。
そして、今まで見たことのない、妖艶な笑みを浮かべた。
オス「ん?何のことやろ。そんなことした覚えないわ。」
―――――――――――――――
今日から何故か本気で勉強しようと思ったので、更新が遅くなる可能性があります。
更新する時間帯や、ペースが戻った場合は、「あ、諦めたな」と察してください。←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1080人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こすもす姫 - 志麻セン寄りのcrewさん» 一気にお読みになられたのですか!?スゴいですね!面白いだなんて…ありがとうございます!!続編…少々お待ちを。 (2019年6月8日 11時) (
レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - とっても面白いので一気に読んでしまいました！続編心から待ってます！(？)更新頑張ってください！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - ぐとさん» お優しいお言葉!!!嬉しいですありがとうございます。無理しない程度、ですね!了解です!お心遣い感謝いたします!代わりといっては何ですが、コメント返しは24時間経つ前に確実にいたしますので…! (2019年5月31日 20時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
ぐと(プロフ) - 大丈夫ですよ！此方は見させてもらっている身ですし、何より気侭にやって行って欲しいなと思っていたので！無理は禁物！です！ (2019年5月31日 12時) (レス) id: 8d62b8c277 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす姫 - 珈琲まめさん» ﾜｱｱｱｲ!!!!何時もありがとうございます!!!!赤いマフラーの彼、ですか…。んふふ、なんと言ったんでしょうね?ふふふふふ…。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 05a24f2a78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
