第二幕:独り隠れる ＿FB777 ページ10
「昨日、C組の佐久間さんが行方不明になった」
HR。
先生の言葉に驚愕した。
Aちゃんが？
「学校から帰宅する際に行方を眩ましたようだ。お前達も気を付けるように。私はこれからまた会議があるから、休憩してろ」
それだけ言うと先生は慌ただしく教室を出て行った。
クラスメートは特に何て事無さそうに授業の準備したり喋ったり。
他人事。
まあ仕方無いか。
Aちゃんは帰宅部で、うちのクラスで交流あるのが俺ときっくんぐらいなモンだから。
って、俺結構冷静じゃない？
アイツならびっくりして慌てて終いにゃ椅子から落ちたりしてそうだなとか思いながらきっくんを見てみると、アイツもアイツであまり焦ったりしていないようだった。
「……冷てぇ奴」
俺が言えるような事でも無いけど。
皆みんな、冷たいなあ。
こういう事って、自分の身に起こらなかったら全て他人事だって思っちゃうのかな、人間って。
……うわあ、厨二臭っ。
いや、でも。
でも、願わくば。
無事だったら良いなあ……。
_
ビビりながらも家に帰れば独りぼっち。
この歳で一人暮らしを選択したのは間違いだったかもしれない、などと考えながら荷物を置く。
うーん。
飯の時間まで長いしなあ。
この間『こっくりさん』やったし、ちょっと一人でオカルト的な何か調べよっかな？
きっくんとかあろまとかえおえおとか、その辺りにドヤ顔で喋りたいし。
Aちゃん……きっと戻ってくるだろうし。
戻ってきたらいっぱいお話しよう。
彼女、オカルト大好きだから。
よし。
思い立ったが吉日！
PCを開き、インターネットを繋ぎ、調べる。
ふむふむ。
「『ひとりかくれんぼ』……」
やり方は知ってるし、どういうものかも知っている。
でもやった事は無い。
だって怖いし！
でも。
「今日は……やってみちゃおうかな」
今までは独りの時調べるだけだったから、やっちゃおう！
という、至極簡単な理由で。
俺、吹雪真はそんな愚かな選択をするのだった。
ラッキーアイテム？
黒猫
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ローレン - はすにゃんさん» レス遅れて申し訳ありません！ありがとうございます！何度でも見てくださると本当に嬉しいです( 〃▽〃) (2016年11月23日 15時) (
レス) id: b6c39a0d0f (このIDを非表示/違反報告)
はすにゃん - なにこれ完成度高すぎ！？涙出るほどのお話でした！ときどき見に来ます！ (2016年9月28日 21時) (レス) id: a55a46661a (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ローレンさん» え、読んで頂けてるのですか!?こちらこそびっくりです！嬉しすぎます！レスすみません、本当にありがとうございました！ (2016年7月21日 19時) (レス) id: 0c5ab9ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
ローレン - 紫水さん» ありがとうございます！ 紫水さんの作品いつも読ませて頂いているので、紫水さんが読んで下さってると解ってびっくりしました笑 感動して頂けて幸いです！ (2016年7月21日 18時) (レス) id: 6cdcb3d4e1 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初は怖いのかなと思っていたのですが、最終章ですごく感動しました。きっくんの気持ちを考えて何度涙が出そうになったことか…。とても面白い作品でした。次回作、期待させていただきます。長々と失礼しました。 (2016年7月21日 18時) (レス) id: 0c5ab9ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローレン | 作成日時：2016年5月19日 18時
