最終幕:狐を暴いて ＿KIKKUN-MK-ll ページ32
「どう、して……」
「其れがお前の望んだ結果だろう？」
目の前の奴は嗤う。
俺とそっくりな姿をした、『こっくりさん』が。
「俺はこんな事……っ」
「お前は“不思議な事に出遭いたい”と望んだであろう」
『こっくりさん』は嗤うだけだ。
「＿＿此が結果だ」
これが？
佐久間ちゃんが『メリーさん』に愛されて？
FBが『ひとりかくれんぼ』に愛した人間を使って？
ヒラが『ハサミさん』を悪用して？
キヨが『きさらぎ駅』をさまよって？
フジが『猿夢』に囚われて？
えおえおが『猿の手』を乱用して？
あろまが『ドッペルゲンガー』に成って？
それを俺が、延々と傍観させられて？
俺に成った『こっくりさん』は＿＿それを掻き乱して、皆を歪ませて？
これが＿＿結果だと言うのか？
こんなの……
「俺は絶対に望んでない！」
「否、お前が望んだのだ」
『こっくりさん』はびしっと指を俺に突きつけた。
「お前が“不思議な事に出遭いたい”と望んだから、私はお前に憑いたのだろう？」
俺が、望んだから？
あの時＿＿あんなにも拒絶したのに、通じなかったのは。
俺が望んだから、なのか？
そして皆が死んでいくのを、狂っていくのを、ずっと、傍観していたって。
そう、言うのか？
『こっくりさん』は＿＿俺と成り『ゲームマスター』と成った『こっくりさん』は嗤う。
「とても愉しかったぞ」
「何が、だよ……」
「面白い物を見せてくれたよ、彼等は」
「な、にが」
何が、面白ぇんだよ……!!
「お前の所為で、全て、変わっちまったんだよ!!」
「だから私の所為では無いと言っておろうが……」
「お前さえ居なければ、皆が死ぬ事は無かった！ 最後に生き残ったあろまが、苦しむ事も無かった！」
「その“お前さえ”と言われる奴が何故実在するように成ったのか、お前には解るかね」
……は？
「お前のような者が望んだからだよ。望まれれば、神も霊も造られる。今回のような、お前が見た七つの不思議も＿＿造られる」
…………。
「七不思議を造り上げたのは＿＿お前達なのだよ」
そん、な。
ラッキーアイテム？
黒猫
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ローレン - はすにゃんさん» レス遅れて申し訳ありません！ありがとうございます！何度でも見てくださると本当に嬉しいです( 〃▽〃) (2016年11月23日 15時) (
レス) id: b6c39a0d0f (このIDを非表示/違反報告)
はすにゃん - なにこれ完成度高すぎ！？涙出るほどのお話でした！ときどき見に来ます！ (2016年9月28日 21時) (レス) id: a55a46661a (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ローレンさん» え、読んで頂けてるのですか!?こちらこそびっくりです！嬉しすぎます！レスすみません、本当にありがとうございました！ (2016年7月21日 19時) (レス) id: 0c5ab9ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
ローレン - 紫水さん» ありがとうございます！ 紫水さんの作品いつも読ませて頂いているので、紫水さんが読んで下さってると解ってびっくりしました笑 感動して頂けて幸いです！ (2016年7月21日 18時) (レス) id: 6cdcb3d4e1 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初は怖いのかなと思っていたのですが、最終章ですごく感動しました。きっくんの気持ちを考えて何度涙が出そうになったことか…。とても面白い作品でした。次回作、期待させていただきます。長々と失礼しました。 (2016年7月21日 18時) (レス) id: 0c5ab9ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローレン | 作成日時：2016年5月19日 18時
