引きこもり系男子とお気楽系男子 (ページ31)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:102,395 hit

24話感情さえも………※キャラ崩壊注意ページ31

琴音「……えっ？……あ、あの？」

気がつけば沖矢さんに抱き締められていた

戸惑う俺に沖矢さんは優しく頭を撫でてくれる

赤井「……そんな顔するな」

優しく撫でてくれるのは嬉しいが……何より煙草が臭い……

琴音「……あの」

赤井「大丈夫だ……俺が守ってやる」

琴音「そ、その……そうじゃなくて」ｵﾛｵﾛ

赤井「俺はFBIだ……安心して頼ってくれ」

なんかとんでもない情報を手に入れた気がする……

琴音「そうじゃなくて……煙草が……匂うんです」ｲﾔｲﾔ

赤井「……」ﾋﾟｼｯ

あっ……沖矢さんが石になった……

琴音「す、すみません……煙草は苦手で……」ｼｭﾝ

赤井「そ、そうか……すまない」

やはり気にしているのか服にフ○ブ○ーズを掛けまくっていた

琴音「……そう言えば……FBIなんですね」

赤井「あぁ、本名は赤井秀一……FBIの者だ」

『君は？』と目で聞かれたが……俺が誰かなんて……

琴音「……俺は柊琴音です……調べてもロクな物は出てきませんよ……ただ……」

捕捉で一つだけ付け加える

琴音「……『猪熊リュウ』……俺の姉の名前です……調べるならそちらもどうぞ」

そう言って俺は沖矢さん……もとい赤井さんを見る

赤井「名字が違うのは？」

琴音「……秘密です……さよなら」

赤井「……大丈夫なのか？」

琴音「……はい、ありがとうございました」ﾍﾟｺﾘ

頭を下げ、玄関へと足を進め最後に深々と頭を下げてから俺は家に帰った

パタン

琴音「……何してんだろ？……俺」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

一人静かな空間に座り込む

琴音「姉さん…………僕は……」

記憶喪失でも無いのに自分の事が分からない

その内、感情さえも分からなくなりそうで

僕は一人、見えない『何か』に怯えていた