黒い影とワタシ ページ14
冷たい
ひんやりとして真っ暗なところに、私は一人佇んでいた
なんだか落ち着くようで、言いようのない違和感を抱いた
A「やっほ〜私」
A「！？」
辺りに響く声に振り向くと、そこには私がいた
真っ白な白銀髪に銀の瞳を瞬かせる、ワタシが
A「な、なんでワタシがここに…！？」
A「なんでって…ここは、俗に言う精神世界…的な？」
「夢の中、的な☆」とクスクス可笑しそうに笑った
黒髪を揺らし、金の瞳を瞬かせる私はよく意味が分かっていないのか首を傾げている
A「まぁ私が分からないこと、私が知ってるわけないじゃん」
A「確かに…そういえばそうですよね」
くるりと意味もなく回って、ひたひたと歩くワタシ
足元には水の波紋が現れ、静かに広がっていく
A「ねぇ私」
A「何ですか、私」
何の感情も宿さない無機質な金の瞳が私を映す
にんまりと笑って、嬉しそうにワタシが笑った
A「もう直ぐ"みんな"に会えるから、それまでには思い出そうね」
A「…それは、随分と難しい注文ですね」
哀愁を漂わせる笑みを浮かべて、私を見つめるワタシ
少し下唇を上げて難しい顔をする私に微笑んだ
A「置いていったものを回収してこようとしたらさ〜」
A「新しくできた大事なものを置き忘れてしまいましたね」
A「それに私は変な奴に好かれちゃって」
A「時間は私を置いていってしまいました」
頭に響く声
どちらも同じなのに、まるで別人みたいだ
ふわふわとクラゲみたいに漂うような感覚
漠然としか考えられなくて、今何が起こっているのかすら分からない
でも、根拠のない安心感があって
私はとぷんと沈んでいった
冷たい
ひんやりとした手が頬に当てられて、すり寄った
ビクリと驚いたように動く手
でも恐る恐るといった様子でゆっくりとまた頬に当てられた
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あんじぇ - つづきよおおおおおくだああさいいいい (6月17日 15時) (
レス) @page14 id: 0cafe389dc (このIDを非表示/違反報告)
yuna150613(プロフ) - めっちゃ面白かったです！早く続きが読みたいです。楽しみにしています！がんばってください！！ (2021年10月10日 21時) (レス) @page14 id: 57014a1c5a (このIDを非表示/違反報告)
シャハル - とても良いです！早く続きが読みたいです！楽しみにしてます！ (2021年9月5日 18時) (レス) id: 167e70b50e (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ＋(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんの記憶が段々と核心を突いていく展開が見ていてとてもおもしろいです！応援しています！ (2021年7月15日 1時) (レス) id: 124a1bc937 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - めっちゃ好きです無理マジで好きすぎてやばい続き楽しみすぎる。体調に気をつけて更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2021年6月5日 1時) (レス) id: e8f1a39b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワンダーさん | 作成日時：2021年2月22日 15時
