91:胡蝶の夢 ページ41
轟焦凍サイド
大晦日、全寮制化の経緯から帰省は難しいと思われていたがプロヒーロー達の護衛付きで生徒は一日だけ我が家に戻れることになったらしい
冬「焦凍眠いの?」
焦「ああ...」
冬「じゃあお蕎麦できるまでちょっと寝てなよ。出来たら起こすしさ!」
焦「悪ぃな冬美姉」
自室に向かい布団を敷いて横になった
疲れていたのかすぐに眠りにつくことが出来た
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
?「お...て!!」
誰だ...冬美姉の声じゃない
でも不思議と親近感があった
『もう!!早く起きてってば!焦凍兄!お蕎麦伸びちゃうよ!』
焦「誰....だ」
『ちょっと〜？まだ夢の中なわけ?』
俺の目に映ったのは母さんに似た女の子
俺と同年代くらいだろうか
状況が掴めずボーっとしていると
『もう!早く起きてってば!!』
手を引っ張られ無理矢理起こされた
『お父さん達もうすぐ帰ってくるってさ』
焦「親父が...?それに"達"って、誰のことだ?」
『え、忘れたの?焦凍兄も楽しみにしてたじゃん会うの』
焦「.....?」
『寝ぼけすぎだよ!!燈矢兄だよ燈矢兄!!ちょっと顔洗ってきたら？』
焦「ああ...」
俺が寝ぼけてんのか?と思いながら洗面所に行く
横にあるタンスからタオルを取り出し、蛇口を捻った
そこで俺はある事に気がついた
焦「火傷跡が....ねぇ....」
幼い頃に母に煮え湯を浴びせられた跡がなかった
どういうことだ....?
マジマジと鏡を見つめていると台所から冬美姉と母さんとさっきの女の子の声が聞こえてきた
『それでね母さん、酷いんだよ焦凍兄、寝ぼけて私のこと「誰....だ...」とか言ったんだよー？』
冷「きっと疲れてたのよ、もうちょっと寝かせてれば良かったわ...」
冬「でももうすぐお父さんと燈矢兄帰ってくるしちょうどいいよ。燈矢兄なんて久しぶりに会うのに"寝起きです〜"ってのはちょっとあれだもん」
冷「それもそうね」
なんで母さんまで....
退院したのか?それに燈矢兄って....死んだんじゃ...
俺のこと"焦凍兄"って呼ぶのはあいつしかいねぇ
A.....なのか...?あの女の子は...
?「ただいまー」
『あ！帰ってきた!!おかえりー!!』
A(?)は玄関に走っていき親父の横にいる男に抱きついた
冷「おかえりなさい2人とも」
冬「ああちょっとA！燈矢兄に飛びつくのはダメってあれほど...」
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霧雨(プロフ) - ユズさん» ありがとうございます!!テストが近いので少し頻度が落ちると思いますが更新頑張ります!! (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 7d67983c1f (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 20時) (レス) id: 564a4a9695 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年9月18日 0時) (レス) id: 4c98d696e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新がんばってください！(・ω・)ノ (2020年9月15日 17時) (レス) id: c234910368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧雨 | 作成日時：2020年9月13日 21時
