緑谷の姉は相澤先生の奥さんだそうです③ (ページ17)

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目を瞑りながらあの時のことを思い出す

たしか6年前だ

あの人とサーが喧嘩別れしたのは

理由は価値観の違い

サーは元々あの人の大ファンで、私が高三の時にサイドキックになった人だ。私も大ファンだけど

サイドキックを取らない主義だったあの人が根負けする形でサーを迎え入れた

オールマイトのサポート役で、私の事も気にかけてくれた

価値観の違いというのは人の繋がりを断つ要因となってしまう
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6年前

サ「全然笑えてないじゃないか!」

廊下からサーの声が聞こえる

看「ちょっ!!まだ安静に..!!」

ALL FOR ONEとの戦いで私は頭を酷く打ち、つい先程目覚めたところだ

『オール...マイト..!!!』

看護師さんの手を振りほどき、声が聞こえる方に駆け寄る

見ると、オールマイトとサーが痴話喧嘩をしていた

いつもの笑顔は消え、苦しそうな表情だった

そして壁に這いずりながら歩き、サーが支えて立つのがやっとという感じだった

サ「これ以上ヒーロー活動を続けるなら私はサポートをしない..!出来ない...!したくない....!!」

オ「"見た"のか...私のことは見なくていいと言ったはずだろナイトアイ...」

私もあそこでオールマイトを説得したいが私も立つのがやっとな状態

サ「あなたが引退しても次のNo.1は現れる!少しの間荒れるかもしれないが...."避けられるかもしれない"んだ...!」

オ「その少しの間にどれだけの人が怯えなければならない?」

そんなサーの言葉を無視して、また"戻ろう"とするオールマイト

サ「このままじゃ..."予知通り"になるんだよ!!それはダメなんだ!!私は！"あなたの為"になりたくてここにいるだオールマイト！！」

オ「私は"世の中の為"に...ここにいるべきじゃないんだサーナイトアイ」

サ「っ!...このままいけばあなたは敵と対峙し、言い表せようもない程....凄惨な死を迎える!!」

オ「...君の予知が外れたことはないだろう」

オールマイトが.....死...ぬ...?

"君の予知が外れたことはないだろう"って...

多分この人は自分の"死"を受け入れる気なんだ...

『そんなのダメだオールマイト!!』

力を振り絞り大きな声で呼び止める

サ「ミケ！起きたのか!」

『ちゃんと生きてよオールマイト!未来なんて！好きな形に捻じ曲げればいいじゃないか!!』

オ「緑谷少女....すまない...」

一瞬立ち止まったものの、あの人はまた"進み始めた"