烏野のバレー部マジやばたにえん(笑)

第三十七話 キレてもいいよね？(梟谷side) ページ38

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『…』
「来たな」
『…サイテー女の子見て汚いって言うとかマジでサイテー。最近の園児でもそんなこと言わずに褒めるって』





私の言葉に、「え、いや…わかっててやってんだろ！！」と慌てながら怒る目の前にいる人物

光太郎の後を歩いてきて着いたのは、森然高校といういかにも自然満載って感じの学校

…虫多そうだねぇ





『…何となく読めたわ。おかしいと思ったのよね、あの二人(母と叔母)が旅行行く時は私も連れてってくれてたのに』





『アンタの差し金か』と言うと目を細めて笑う繋心

さっきから私の目の前に立ってんのは繋心ね。嵌められたから、意地悪してやってんの

そっと逃げようとしているやつも見つけたけど、絶対逃がさないから





『田中・西谷』





私の声に、大袈裟に方をビクつかせて ばびる(驚く)二人

ギギギ…と音が聞こえてきそうな動きで顔をこちらに向けたので、顎でこちらに来るように促すと「「…ウス」」と視線を逸らして私の前に正座をした





『今回、誰のおかげで赤点取らずに済んだんだっけ？』
「ッス」
「Aさんのおかげっす」
『模擬テスト見せる時の交換条件でバレー部勧誘やめろって言ったから、親に頼み込んだわけ』
「…ス」
『あ゛ぁ？』
「「スンマセンシタ！！！」」




.梟谷side

「あの人、木兎さんの従姉妹さんですっけ」
「おー！そうだぞ！」
「…似てませんね」
「そうか！？」

「よく見たら可愛いよなー」
「昔は俺の後ずっとついてまわってたんだぞー！超可愛くてなー！！コウ兄と呼ばれてたのが懐かしいぜ…」
「「「…」」」
「お？どーした！？」

『こたろう、歯食いしばれ』
「え、」




その後、木兎 光太郎の姿を見たものは誰もいなかった

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