A ページ10
お兄ちゃんが隠してくれた過去。
あれは小学生の頃だった。
[あたしたち友達だよね。]
「うん。」
あんな約束、忘れられた。
私には早見凪と言う友達がいた。
顕「凪！俺、お前の事好き。」
ああ。顕嵐は凪が好きなんだ。
凪「あたしも！」
あれからというもの私は一人。
ある日、凪に声をかけられた。
凪「顕嵐がもてなくなるようにさ、男装アイドルやって？私達、友達でしょ？」
[私達、友達でしょ？]
その言葉に言われるがままになった。
男装アイドルを始めたのは小学6年。
両親は共働きだった。
両親には反対された。
顕嵐のためだから反対を押しきった。
家では女であることを条件にやらせてくれた。
今では母めもファンクラブに入っているほど。
父はCDを買ってくれるほど認めてもらえた。
中学は顕嵐と違うとこに入った。
凪に会わないようにするため、自分を知らない人と関わるために。
高校生になると顕嵐と凪は別れた。
顕嵐には新しい彼女が出来た。
辞めようなんて思わなかった。
凪を見返そう。
そう思った。
「…凪は最低だよ。」
そう呟き顕嵐の作ったご飯を口に含んだ。
顕「聞いてよ！彼女がさー」
新しい彼女、どんな子だろ。
私は顕嵐と違う高校なんだよ。
だから知らない。
玄「元気ないね。」
「昔の事、振り返っただけ。」
神「お前、いくつ？」
え、どうしようか。
「高1。」
玄「若いね！」
神「顕嵐と優磨くんは双子か！」
「お兄ちゃんたちは人気だから羨ましい。」
偽装したのにまんまと騙されてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢佳 x他2人 | 作成日時：2015年8月20日 7時
