18 ページ18
.
ー「さみしい」
『…』
おやすみ、と言ったのにまた送られてきた文。
何かと思えばそんな言葉がポツンとあるだけで。
私に何か出来ることがあるのかな?
近くにいるわけじゃないのになぁ…
必死に考える。
ー『そんな時はBTSの曲でも聴いたらいいんじゃないですか?キムさん、好きですよね?^^』
好きな音楽を聴けば心は簡単に晴れる。
自分でもそうしてるからよく分かる
.
ー「うん…レイさんはどんな時にBTSを聴く?好きじゃないけど曲は聴くって言ってたよね」
ー『天気のいい日に出かける時は聴きます。あとは闘病で辛い時とか…元気が欲しい時ですね。』
ー『だからキムさんも今みたいな時こそ聴くべきですよ!まぁ、寂しかったらいつでも私が話しますけどね^^』
彼の言う、さみしい の本当の意味はわからない。
なんとなくそう思っただけかもしれないし、
人肌が恋しいという意味だったのかもしれない。
ー「そっか。ありがとう!」
ー『いえ、少しは元気出ましたか?』
ー「うん!夜遅くにごめんね。たくさん寝て早く元気になって。おやすみ」
.
その言葉が本当かどうかもわからない。
私に気を使って元気になったふりをしているだけかもしれない。
そんなことを勘ぐったってどうしようもないから、
スマホをテーブルに置いて布団をかぶった。
.
『…おやすみなさい』
.
243人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時