何も知らない君へ。【TH】 (ページ12)

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司会｢新曲発表から1ヶ月が経ちましたが、相変わらず1位を独占中ですね！｣

NJ｢ありがとうございます。Armyのおかげです！｣

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数々の人気アイドルより一列前に立ってインタビューを受ける。

売れ始めてからはよくある光景だったから
だんだんとそれも当たり前に感じていた。

気が狂うような練習を重ねてきた人達と、
それを応援してきたファンの上に立たせてもらっているというのに。

たくさんの音楽番組やチャートで受賞する時、
その一つ一つに心から感謝したのはいつが最後だろう。

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JK｢ヒョン｣

グクにマイクを渡されて客席を見れば
いつも通りの景色が見える。

だけど今日は、いつもと違ってみえた。

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TH｢本当に…｣

言葉が喉に詰まって、代わりに涙が出そうになってきた。

そんな俺の背中をグクがトントンッとたたいて励ましてくれるから、どっちがヒョンかわかんねぇよ…

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TH｢BTSになれてよかったと思います。本当に光栄です。ありがとうございました。｣

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ポツリと耐えきれずに出てしまった涙を慌てて拭いてジニヒョンにマイクを差し出したけど、

ジニヒョンは何とも言えない顔で俺を見ていて
声をかけるとやっと受け取ってくれた。

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