何も知らない君へ。【TH】 (ページ6)

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｢ずっと大好きで…！応援してます！｣

｢ありがとうございます｣

リリースイベントには毎回多くのファンが来てくれる。

アルバムにサインをして少し喋って、キャラクターの被り物を貰って頭につけてみたりする。

目の前に来るファンはみんな目が輝いていて、俺たちに会うのを本当に楽しんでいる。

それを見る度に心がホッと暖かくなるのは俺だけじゃないはず。

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JN｢あ゛～腰痛い｣

YG｢手相なくなりそうだわ｣

…

1人来てくれるだけですごく嬉しかった数年前から
変わっていないつもりだった。

ファンとの触れ合いはいつも心の底から楽しくて、
一人一人覚えるつもりでやってきた。

それにすら怠惰が現れる日が来るなんて夢にも思っていなかったのに、

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JK｢バナナキック食べすぎました｣

JM｢なんか調子乗っちゃうよな笑｣

HS｢明日も収録だし今日は早く寝ようぜ｣

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終わったあとはいつだって、あの人が面白かったとか、こんなもの貰って嬉しかったとか…
そうやってファンの話をしていたのに

いつしか余韻に浸ることもなく疲れを感じていた。

俺たちだって人間だ。

疲れを感じるのなんて自然なことだけど

何かが変わってしまったらしい。

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