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YG｢ユナ｣
『ん？』
同じ空間で過ごすようになってしばらく経った。
それでもまだユンギくんの心は私に向いていないと
そう思っていたのに、
遠慮がちに頬に触れた手が温かくて、優しくて。
この静かな場所では私の心臓の音も伝わりそうなほど、高鳴っていた。
YG｢...好きだと思う｣
『...え？』
YG｢ユナのこと｣
眠そうな顔で呟くから、もっと心臓がうるさくなる。
『私もだよ』
YG｢...ん｣
やがて寝息をたて始めたユンギくんの手に
そっと指を絡めて握る
ほんのりと血の匂いが残っている。
私がユンギくんだったら、とっくにもう人間でいることは諦めてるだろうな。
きっと、私には想像もつかないほど苦しんだと思う。
一日でも早く食人鬼をやめたいはずなのに
理性を失うその時まで私を食べないで待っているのは...
『ほんとに私のこと、好きになってくれたの？』
近づいて、ユンギくんの胸に収まって目を閉じると
ぎゅっと心地良い圧が私を抱きしめる。
『...起きてたんだ』
YG｢.....寝てる｣
心の距離は今どのくらいなのかな。
私を抱きしめてくれるのは、きっともうユンギくんしかいない。
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YG｢帰れっつってんだろ｣
扉を蹴破って私の手を振り払う。
好きだって言ってくれたのに
ほんとに帰って欲しいって思ってるの？
今更ユンギくんを忘れろって？
私の為とはいえそんな風にするユンギくんに腹が立って
ベッドに腰掛ける体を押し倒してキスをした。
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『...はやく食べて』
最初は怖いと思ってたし、
本当にこれでよかったのか不安だったよ。
YG｢...俺が｣
YG｢怖くねぇのか？｣
...
怖いなんて、
そんなもの忘れてしまうくらいに
ユンギくんに惹かれてしまったのに
今更私を遠ざけようとしたって
どんな言葉も効かないのに
.
『ユンギくんが好き』
いつも無表情な瞳に私が映る。
『私以外、食べちゃだめ』
起き上がったユンギくんは
そのまま私の首筋に顔を寄せる。
深く息を吸って、
瞳の色が変わったら
もう我慢なんてしないで。
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kkkk(プロフ) - カナンさん» カナンさんありがとうございます😆楽しんで頂けたら幸いです💗最後までありがとうございました🌟 (2021年12月30日 15時) (
レス) id: 3d6535f88e (このIDを非表示/違反報告)
カナン(プロフ) - ラストに想像を超えるものが…。世界観も良くて一気に見ちゃいました！とても良かったです！ (2021年12月27日 6時) (レス) @page37 id: 7156131372 (このIDを非表示/違反報告)
雪塩 - これめっちゃ好きです、、このダークな世界観が好きです (2020年5月13日 22時) (レス) id: abd4736f58 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - 単行本だしでぐだざいいいいぃぃぃ（泣）めっちゃ大泣きしましたぁぁああ泣 (2019年2月24日 23時) (レス) id: 7913cd6adf (このIDを非表示/違反報告)
Haru Haru - こんばんは!!う''わ''〜!! 感動しました。最後の最後までどうなるか分からなくて、死んじゃったと思ったけど、最後のページでこの先いつまでも傍にいる事出来る事が分かって安心したし、本当に感動しました！素敵なお話ありがとうございました!! (2019年2月12日 18時) (レス) id: 877a29c23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙 x他1人 | 作成日時：2019年1月24日 22時
