40 YG ページ40
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結局皆同じ
最後には俺から離れていく。
だから易々と近づいてくるようなやつは跳ね返して、自分から頑なに相手を寄せつけないように生きてきた。
でもこいつは、
ユナは他と違うんじゃないかと同じ部屋で過ごしながら感じていた。
俺の正体と目的を知っているのに
呑気に笑ったり俺を好きだと言ってみたり、
そんなの初めてだった。
楽しくて笑ったのはいつぶりか分からない。
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YG｢ユナ｣
『ん？』
横顔がこっちを向いて、それにドキッとしたのはなんでだろうな。
その人を好きになるほど、
愛すれば愛するほど食いたくなるのが食人鬼らしい。
ユナを食いたい心は日に日に大きくなる。
人間の理性がそれを押さえつけて
ユナの頬をそっと撫でた。
初めて俺から触れたことに驚いて目を見開く。
頬に触れた手に自分の手を重ねる彼女を
もしかしたら俺は、好きになってしまったのかもしれない。
もう一度、思い切り蹴飛ばした扉が
大きな音を立てて外側に倒れた。
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YG｢...お前も他の奴と一緒だろ？｣
YG｢本当は俺から逃げたくて仕方なかったんだろ｣
『そんな、違うよ』
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だから誰も信じなかった。
これからもそうしないつもりだったのに
こいつは土足で踏み込んで俺の心を荒らしていった。
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YG｢ほら、開いたんだから帰れよ｣
『...』
床に尻もちをついたユナの手を掴んで立たせる。
『...私、行かない』
YG｢もういいから｣
『もう覚悟はしてるって言ったじゃん』
YG｢生きて帰れるに越したことはねぇだろ｣
『行かないってば』
扉の外れた出口の方へ押しても俺の袖を掴んでくる。
YG｢帰れっつってんだろ｣
掴まれた袖から手を振り払ってベッドに座ると
ユナはその場に立ち尽くしたまま動かない。
そして、怒ったように俺の前まで詰め寄ると
突然ベッドに押し倒してきた。
YG｢...っ｣
俺の上にいるユナの顔が近づいて
そのまま唇が重なった。
深くなっていくその行為に理性が飛びそうになる。
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『...はやく食べて』
『私はどこにも行かないから』
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kkkk(プロフ) - カナンさん» カナンさんありがとうございます😆楽しんで頂けたら幸いです💗最後までありがとうございました🌟 (2021年12月30日 15時) (
レス) id: 3d6535f88e (このIDを非表示/違反報告)
カナン(プロフ) - ラストに想像を超えるものが…。世界観も良くて一気に見ちゃいました！とても良かったです！ (2021年12月27日 6時) (レス) @page37 id: 7156131372 (このIDを非表示/違反報告)
雪塩 - これめっちゃ好きです、、このダークな世界観が好きです (2020年5月13日 22時) (レス) id: abd4736f58 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - 単行本だしでぐだざいいいいぃぃぃ（泣）めっちゃ大泣きしましたぁぁああ泣 (2019年2月24日 23時) (レス) id: 7913cd6adf (このIDを非表示/違反報告)
Haru Haru - こんばんは!!う''わ''〜!! 感動しました。最後の最後までどうなるか分からなくて、死んじゃったと思ったけど、最後のページでこの先いつまでも傍にいる事出来る事が分かって安心したし、本当に感動しました！素敵なお話ありがとうございました!! (2019年2月12日 18時) (レス) id: 877a29c23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙 x他1人 | 作成日時：2019年1月24日 22時
