不登校だった私の話。【実録】 (ページ11)

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じゅういち　不登校の子を持つ保護者の方へ。ページ11

もし、不登校の子を持つ保護者の方がこれを読んでくださっているのなら、伝えたい。

無理に学校に行かせようとしないでほしい。

前述したとおり、行きたくない理由や度合いはそれぞれだが、
たとえその理由がいじめだったとして、「先生が守ってあげるから」などと言っても、子どもは学校へ行けないだろう。
それは、先生への信頼が無かったりするからかもしれないし、先生が見ていない時間にいじめられる、または先生に守ってもらわないと学校に行けない不甲斐なさや悔しさなど、様々な理由がある。
いじめじゃないとしても、子には子の理由がある。気になるところではあるが、むやみに「行きたくない理由」は言えるものでは無いのだ。一度は聞いてみても良いかもしれないが、しつこく聞き出すのはやめておいた方が良いだろう。

では、どうしたら子どもは学校に行ってくれるの？と、思うかもしれない。

もちろん、人によって違うため、「これが正解」と言い切ることはできない。
あくまで私の考えであることを頭に入れた上で、読んでほしい。

私は、最終的には時間が解決してくれると思っている。
クラスメイトが嫌ならクラス替えをしたタイミングで学校に行き出すかもしれない。
先生が嫌なら進学したら学校に行くかもしれない。
環境は自分で変えることができない。
だから、環境が原因にあるなら、時間が解決してくれるのを待つのがベストである。

不登校であることを責めるのでは無く、一度気分転換させてやるのも良いかもしれない。
ただ、「休めば好きなところに連れて行ってくれる」などと思わせないようにする必要がある。
一度やりたいことをやらせてみるのも手である。

私は、不登校は決して悪いことでは無いと思う。
そもそも、勉強が嫌いだから行かない、なんて人はそうそういないのである。
ただ、周りの環境が自分に合わなかっただけなのだ。

家にいても、できる事はいくらでもある。
本を読めば語彙力が増えるし、生き物が居れば感受性も豊かになるだろう。
外に出れば体力が付き、家事を手伝えば将来役に立つ。
映画や舞台を見に行くのも良いだろう。
学校ではできない事ができるチャンスだと思って、まず色々な世界に触れさせてみて欲しい。

とにかく、急かしてはいけない。
ゆっくりで良い。

ただ、あくまで私の考えなので過信しすぎないように。
責任はとれませんからね？