魔開師団の諸事情�将宗�true end 魔開師団の諸事情編10 ページ47
泣きそうなのは変わらないのに
ちょっと噴き出してしまった。
『嘘も、隠し事も、たくさんしたけど
必要な時が、あったの
可愛くなって、ビックリさせたい、のも
隠し事なの』
「うん、そーだよね
可愛くなってビックリしたよ
いつか話せる時に理由聞いて
またビックリする日とか来るんかな」
『うん…ビックリすると思う』
《または変身させてくれた悪魔に怒ると思う》
「ふーん
じゃ、楽しみにしてる
その楽しみの日まで離さんよ？いい？」
『・・・っ、急にカッコいいこと言わないで！直前まで泣かせに来てたのに！』
「いや、泣かせにいってたわけでは…
あーじゃあ俺からさ
ついてた嘘？隠してた秘密？暴露していい？
驚くかはAちゃん次第だけど」
『えっ…』
少し臆病風に吹かれ
その次に心配が訪れた。
『無理、しないで
笑って話せるまで、一緒にいるから』
「んー、隠すのが限界、かな」
Aは覚悟した。
『わっ、私たちなら大丈夫！
嘘や秘密が本当じゃなくなる時も一緒だよ！！』
ぎゅうううっと握る手に力をこめる。
「・・・ふっ…ハハッ！さんきゅ
じゃあ…」
春も半ばの日向の中で
師団棟の壁に並んでもたれて立っていた。
ジャズはもたれた体を起こし
手は繋いだまま隣から斜め前に立った。
向き合える立ち位置に来たことで
何か伝えたいのだと理解する。
真剣に向き合おうと
Aも壁に預けていた重心を
自分の足に移してまっすぐ立った。
ちゃんと目線を送ると
ジャズの赤い目がしっかり見返して
程なく
柔らかく笑んでから
閉じられた。
春の日差しがゆっくり陰り
切ない気持ちが広がって
優しく溶けて
数秒して
また朗らかな日差しが戻った。
陰ると同時に軽く屈んだジャズが
ゆっくり離れていくのを
しっかり目で追った。
離れるのに合わせジャズの閉じていた瞼が開いて、また目が合った。
『今のが、うそ？ひ…みつ？』
「…俺ね
抱きしめたりなでなでしたりして
本当に最高に幸せだったんだけど
紳士ぶって俺が俺に嘘ついてた
ずっとキスしたかったみたいなんだわ」
今、ジャズはAにキスをした。
「・・・だいじょぶ？」
『な、にが？』
「顔、真っ赤」
『う、嘘だよ、赤くないよ』
「・・・まぁ諸事情により
嘘ということにしておきましょう」
『な！涙はうつるのに！
なんでこういうのはうつらないの！』
「ええ〜？すげぇ緊張してるよ？」
『う、嘘！』
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ジア(プロフ) - めめさん» 才能ですね笑、次回はご本人登場のはずでございます。よろしければお付き合いくださると嬉しいです♪ (10月17日 21時) (
レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - ヲ先輩の登場してないのにキモい(褒め言葉)のは最早才能ですよね（笑）とっても大好きです♡ (10月16日 22時) (レス) id: faa0bf0b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - めめさん» うわぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございますっ！とても嬉しいです！そうなんですヲ先輩登場していないのにキモさがとどまらないんです笑…応援ありがとうございます！おかげで頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (10月16日 21時) (レス) @page50 id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - うわぁぁぁ！！！好き好きです！！！（唐突な告白）ヲ先輩尊いキモさですね、、！！陰ながら応援しております、頑張って下さい！！ (10月16日 0時) (レス) id: 4aecca5e81 (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 立花さん» ご感想ありがとうございます!長いので…なんでもいいから文字が読みたい時使っていただけたら幸いです。キリヲ君まで存じて下さるとは…笑。ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (10月7日 22時) (レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2023年8月25日 22時
