魔開師団の諸事情�将宗�true end 魔開師団の諸事情編9 ページ46
ジャズが何度も繰り返した
"信じてる"
重荷になり
呪いになり
耳を離れなかった
でも
《ジャズ君が何を信じているのか
私は知らない》
Aが知りたかったこと
すれ違った草むらで答えを求めたこと。
あの時ジャズも
言語化された答えをまだ持っていなくて
すれ違うしかなかったこと。
「俺はAちゃんが嘘つかないとか
間違えないなんてやっぱり思わなくて
ミス、とやら自体は今でも
俺にとって重要じゃない
でも、どうでもいいって表現は
配慮に欠けてた」
Aは黙って首を振った。
それに眉尻を下げて微笑んだあとジャズが続ける。
「でも、どうでもいいって思ったのは
そのミスとか
隠しちゃった結果起きるトラブルとか
嘘が招く喧嘩とか
Aちゃんとなら乗り越えられる
…乗り越えたいって思えるからだったんだ
俺は騙し合いの血筋に生まれて
これからもその世界に生きてく
相手によっては裏切って縁を切る
でもそんな相手を
愛してくなんてできないっしょ
Aちゃんなら
ミスは一緒に克服したいし
トラブルは一緒に解決したいし
嘘に気づいた時はどうしてそうしたのか
一緒に話そうって思える
俺が信じてたのは
嘘も隠し事もへっちゃらな
"Aちゃんと俺"だった」
『ジャズ君と、私』
「なんつーかさ
変なこと言ってるって分かるんだけど
Aちゃんが
俺らの…俺のためについた嘘ならさ
俺にはそれ本当なんだよ」
『嘘、なのに？』
「俺らにとっての本当ならそれでいい
俺らにとってそれが
本当として扱えなくなる時に
手を握って一緒に考えたい
俺らならそうできるって信じたい」
『うん
…うん』
口元を震わせながら何度も頷いた。
「ヴァルバラで
少しぶりに見たAちゃんは
…今こうして隣にいるAちゃんだって
見惚れるくらい可愛くてなってって
でもどうしてもそうなってくのか
俺知らないんだよね
なのにこんなに好きで
信じるって難しいなって実感してたけど
知らない時間を疑うせいで
魅力的になってくのを見られなくなることや
変わっていく姿を愛せなくなることの方が
すげぇ勿体無くて…不安、だった」
『うん゛…ほんとだね』
まだ、堪えている。
「ねぇー、もぉー」
『？』
「泣かないでってば、俺も泣くって」
『まだ、だもん゛』
「いや、それ完全に涙声、アウト
俺の涙腺が震えたらもうアウトだから」
『…んふっ、何それ』
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ジア(プロフ) - めめさん» 才能ですね笑、次回はご本人登場のはずでございます。よろしければお付き合いくださると嬉しいです♪ (10月17日 21時) (
レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - ヲ先輩の登場してないのにキモい(褒め言葉)のは最早才能ですよね（笑）とっても大好きです♡ (10月16日 22時) (レス) id: faa0bf0b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - めめさん» うわぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございますっ！とても嬉しいです！そうなんですヲ先輩登場していないのにキモさがとどまらないんです笑…応援ありがとうございます！おかげで頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (10月16日 21時) (レス) @page50 id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - うわぁぁぁ！！！好き好きです！！！（唐突な告白）ヲ先輩尊いキモさですね、、！！陰ながら応援しております、頑張って下さい！！ (10月16日 0時) (レス) id: 4aecca5e81 (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 立花さん» ご感想ありがとうございます!長いので…なんでもいいから文字が読みたい時使っていただけたら幸いです。キリヲ君まで存じて下さるとは…笑。ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (10月7日 22時) (レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2023年8月25日 22時
