魔開師団の諸事情�将宗�true end 魔開師団の諸事情編7 ページ44
『おでこコツンまではしてなかったと思うよ！？というか貴方顔が良いんです自覚ないですか！？』
「それを言ったらアナタ超可愛いんですけど自覚ないですか？」
『ないですよ！？離してください！』
「えー？答えによる」
『なに！？』
「言ったじゃん、一緒に行こうって」
『どこに？』
「ん？ちょっとおしゃべりしよーよ」
-
師団棟の裏は
表や棟内の賑やかな声は聞こえるが
嘘みたいに誰もいなかった。
『壁一枚でこんなに雰囲気違うんだね』
「…壁がなくたって
俺らは俺ら以外からしたら景色だよ」
『前も…そんな話したね
夏祭りのときとか、こ、告白してくれた時もそう思ったって』
ちょっと垢抜けたのに
恥ずかしそうに話すAにジャズがクスッと笑う。
春も半ばの日向の中で
師団棟の壁にもたれて立つと
Aもそれに倣った。
隣で肩を並べるのが
ジャズはとても嬉しかった。
少し前肩を並べたのは
心臓破り観覧席の草むらで
心がすれ違ったとき。
横にいた彼女は
可愛い顔が不安気で
自分の心も不安でいっぱいだった。
でも今の彼女は
同じ様に可愛いのに
どこか凛々しくてどこか魅惑的。
この学校で1番知っている自信があるけれど
知らない部分が見え隠れ。
『で！でも！あんな悪魔が集まる往来で好きって言ってハグしたら目立つと思う！』
「ん？うん」
『聞いてる？』
「はーい、ごめんなさい」
『もー…なんか今日余裕だなぁ』
「余裕なんじゃないよ
俺、余裕なんかないよ」
『…？』
「浮かれてんの
またAちゃんと
ポンポン会話ができること
最高に嬉しくて
公約通り2度目の春を恋人として過ごし…」
『ジャズ君？』
「俺ら恋人だよね？俺だけ思ってないよね？」
『・・・何で急に不安になったの』
「益々不甲斐なくなる俺
益々カッコ良くなるAちゃん
自然消滅の危機」
『ふふっ、何かの予告みたい』
ほんの少しあった隙間を
Aがピッタリ詰めた。
「っ！」
『だよ』
「え？」
『恋人だよ』
「！」
『…ね？』
「そっちも不安なんかい」
『どんどん飛躍するジャズ君
どんどん面倒くさくなる私
自然消滅の危機』
2人の目線がハタリと合う。
「あははは！」
『アハっ』
ひとしきり笑って
それがおさまる頃に
ジャズがAの手を握った。
「何がって言われるとさ
心当たりたくさんあって
説明しきれないんだけど
ごめん」
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ジア(プロフ) - めめさん» 才能ですね笑、次回はご本人登場のはずでございます。よろしければお付き合いくださると嬉しいです♪ (10月17日 21時) (
レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - ヲ先輩の登場してないのにキモい(褒め言葉)のは最早才能ですよね（笑）とっても大好きです♡ (10月16日 22時) (レス) id: faa0bf0b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - めめさん» うわぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございますっ！とても嬉しいです！そうなんですヲ先輩登場していないのにキモさがとどまらないんです笑…応援ありがとうございます！おかげで頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (10月16日 21時) (レス) @page50 id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - うわぁぁぁ！！！好き好きです！！！（唐突な告白）ヲ先輩尊いキモさですね、、！！陰ながら応援しております、頑張って下さい！！ (10月16日 0時) (レス) id: 4aecca5e81 (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 立花さん» ご感想ありがとうございます!長いので…なんでもいいから文字が読みたい時使っていただけたら幸いです。キリヲ君まで存じて下さるとは…笑。ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (10月7日 22時) (レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2023年8月25日 22時
