アリスの宝物�将宗＿礎祐冓�2 ページ5
『ありがとう、ございます
アリスお兄様のおかげです』
まるでこれからダンスパーティーにでも行くかの様な会話。
部屋の外から
アムリリスのパタパタと動き回る音がして
外出間際だと分かる。
きっとこの会合から戻ったら間も無く
Aはここを、魔界を離れる。
それは数ヶ月後？数週間後？
(一年生を終える節目まで、なんて
慮られることはないだろうな)
強がりも
見ないフリも
ふとした瞬間考え込んで止まってしまう。
『アリスお兄様』
ハッとアリスが顔を上げると
気を遣ったのか
アムリリスの準備に向かったのか
ダヴィデは外していた。
「あ、ああどうした？」
『入間様の御有志
できるだけ目に焼き付けてご報告しますね』
「…ああ！そうしてくれ」
それまでの時間をどう過ごすか話し合おうと
多分お互い何度も考えた。
でも"そばにいたい"という気持ちを確認しただけでそれ以降は言葉に出なかった。
「イルマ様が食べすぎないか心配で仕方がない」
『ふふっ』
「今晩のイルマ様を語る会には
特別な魔紅茶を準備しよう」
『楽しみです』
アリスが笑いかけると
急にソワソワしだすA。
この程度で照れることも減ってきたが
どうしたのかとアリスが勘繰ると
彼女がキョロキョロと周囲を気にしていることに気づく。
「！」
アリスもキョロキョロして
ぎこちなく一歩距離を詰め
胸元あたりのAの頭を抱き寄せた。
「あっていたか？」
『は、はい』
抱きしめる腕に力がこもった。
「よかった
・・・本当に今日も綺麗だ」
『！』
新品のドレスを気遣いながら
ドアが開くまでしばらく抱きしめていた。
-
ディナーと言っても議題は多く
"出席者は"昼前には魔界塔にいる。
この時点で来ていなければほぼ欠席だ。
魔界塔の広い廊下を歩いていると
アムリリスがAにピタリとくっつき
手を繋いできた。
Aが見上げると温かい笑顔が降り注いだ。
『アム…』
オペラ「アムリリス様」
アム「アムちゃん！」
いつの間にか前にいたオペラに声をかけられ
アムリリスが間髪入れず反応した。
オ「…アムちゃん様
ご無沙汰しております
サリバン様からA様がご希望であれば
ご案内する様に承っております」
アム「あらん、どちらに？」
オ「お部屋までご一緒におみえになりますか？
三傑のお孫様の待機部屋です
部屋前にイルマ様がお待ちです
同じ年頃の悪魔と一緒にいた方が
緊張もほぐれるのではと」
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ジア(プロフ) - めめさん» 才能ですね笑、次回はご本人登場のはずでございます。よろしければお付き合いくださると嬉しいです♪ (10月17日 21時) (
レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - ヲ先輩の登場してないのにキモい(褒め言葉)のは最早才能ですよね（笑）とっても大好きです♡ (10月16日 22時) (レス) id: faa0bf0b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - めめさん» うわぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございますっ！とても嬉しいです！そうなんですヲ先輩登場していないのにキモさがとどまらないんです笑…応援ありがとうございます！おかげで頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (10月16日 21時) (レス) @page50 id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - うわぁぁぁ！！！好き好きです！！！（唐突な告白）ヲ先輩尊いキモさですね、、！！陰ながら応援しております、頑張って下さい！！ (10月16日 0時) (レス) id: 4aecca5e81 (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 立花さん» ご感想ありがとうございます!長いので…なんでもいいから文字が読みたい時使っていただけたら幸いです。キリヲ君まで存じて下さるとは…笑。ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (10月7日 22時) (レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2023年8月25日 22時
