ダリ先生、これは経費で落ちません�将� 事実編7 ページ20
昇級試験と乱入者で荒れに荒れた校舎を
チームアスモデウスが生き残った場にいた面々が結果発表会場へゾロゾロ移動する。
ダリはその最後方でやや距離を取り
みんなに違和感がないか確認しつつ進む。
これと言って問題はないが
目を引く赤がみんなと一言交わしながら
少しずつ抜かされて
ダリの1つ前まで下がって来た。
そのまま少し歩くと
立ち止まって体ごとやや振り向く。
口元を扇子で隠し
まだ距離のあるダリを明らかに待っている。
ニコッ
「どうしたんだいっ」
近くまで来てダリも止まった。
ゼ「自分の風船は割られてしまいましたが
なんとか守りました」
「素晴らしかったね！最後はやられたなぁ〜」
ゼゼは口元を隠せど
扇子の下の口角がはっきり分かる。
ザマァ見ろ、と目が語っている。
「アハハ！保護繭のときも思ったけど
君もそんな顔できるんだね
それで雑誌に載ればもっとモテそうだ」
ゼ「…成程
でも俺は今、はしゃいでいます
この高揚した気持ちそのまま表情を運ぶのは訓練を要しそうですね」
本当に参考にしている口ぶりだ。
「プロのモデビルだねぇ
そこまで昂って勝ち取ったものを
しかと見せてもらったよ」
ゼ「ええ、なんとか首の皮一枚
守れたと思っています」
「僕は最後そんなに追い詰めた？」
ゼ「シルビア嬢のハートと一緒に
もうないはずの俺のハートを割りに来た様に感じました」
「考えすぎだね！」
ゼ「確かに
そう思いたかっただけかも
彼女と同じステージに招待されたいだけ」
「…なんのことかな？」
ゼ「貴方の褒め言葉はクセになります
確かに俺の成長を願ってくださっている
なのに辛いやら、苦いやら
子ども舌で飲み込むのには一苦労です」
俺には隠せない、と言ってるのか。
ゼ「でも爪痕をは残しました
貴方に少なからず一矢報いたガキならば
彼女の記憶に残ったはず
いえ、必ず残ってみせる気で
力を振り絞って走りました
彼女へアプローチする切符を
なんとか守り切ったと思っています」
ゼゼが先ほどから話す"守った"ものは風船だけではなかったらしい。
「みんなと離れた
歩きながら話そう」
ゆっくり歩き出すとゼゼも続く。
ゼ「彼女を挟んでダリ先生を前にしたあの日
正直その切符を落としそうになりました
さっきだって皺が寄るほど握りしめて堪えました」
ゼゼがパシンと扇子を閉じ
ダリは横を歩く彼の目を見た。
ゼ「でも柄にもなく必死に走って気づきました」
「何にだい？」
ダリ先生、これは経費で落ちません�将� 事実編8→←ダリ先生、これは経費で落ちません�将� 事実編6
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ジア(プロフ) - めめさん» 才能ですね笑、次回はご本人登場のはずでございます。よろしければお付き合いくださると嬉しいです♪ (10月17日 21時) (
レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - ヲ先輩の登場してないのにキモい(褒め言葉)のは最早才能ですよね（笑）とっても大好きです♡ (10月16日 22時) (レス) id: faa0bf0b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - めめさん» うわぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございますっ！とても嬉しいです！そうなんですヲ先輩登場していないのにキモさがとどまらないんです笑…応援ありがとうございます！おかげで頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (10月16日 21時) (レス) @page50 id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
めめ - うわぁぁぁ！！！好き好きです！！！（唐突な告白）ヲ先輩尊いキモさですね、、！！陰ながら応援しております、頑張って下さい！！ (10月16日 0時) (レス) id: 4aecca5e81 (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 立花さん» ご感想ありがとうございます!長いので…なんでもいいから文字が読みたい時使っていただけたら幸いです。キリヲ君まで存じて下さるとは…笑。ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (10月7日 22時) (レス) id: 05ea9076ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2023年8月25日 22時
