【別館】 はしゃいだバカが1番偉い。

デートwithリード　リンディがバレた2 ページ33

Aがリンディを押し除け
ビーバの前に仁王立ちした。

彼よりだいぶ小さいけど。


「え、ちょ」

『人気アクドルなのは存じてます


でも


リンディちゃんは渡しません！』

「っ！」

ビ「ファンかな？御法度だよ？」

『ファンじゃありません！
魔界一の大ファンです！！』

ビ「…古参のファンの子かな？
まぁいい
リンディも気を許してるみたいだし
ライバルとしてよろしくね」

『受けてたつところです！』


2人が握手しようと手を伸ばすと


「だっ、ダメ！」


リードがまた間に割って入った。


「この子に触らないで！」

『リンディちゃんっ』

ビ「…アハハッ！分かったよ
今日は手を引こう
リンディに嫌われたくないからね

じゃあねお嬢さん」


ビーバがAを覗き込みウインクした。
シュバっとリードが目隠しする。

ガードの硬さにクスクス笑いながらビーバは去った。


『リンディちゃんもう行ったんでしょ？
目隠しとって？』

「あ、うん」

『たとえビー様でもぜぇーったい譲らないんだから！

リンディちゃんもちょっとでも心揺らいだら浮気とみなすからね！』

「ちょっと、待って、追いつかない」

『何が？』

「えっと、まず僕
気持ち悪がられてフラれると思ってて」

『なんで？やりたいことなら応援する』

「やりたくないよ！？
…でもありがとう
隠しててゴメン
帰ったら経緯聞いてくれる？」

『分かった』

「あとアイツ…イケメンだし見せたくなくて
握手、手もあっちの方が逞しくておっきいから」

『関係ない！
むしろリンディちゃんに触ったらペンラとかサイリウムとかステージに投げてやる！』

「ダメダメ！ファンに袋叩きにされるよ！それは僕が絶対嫌！」

『…ねぇ、私、リンディちゃんを嫌いになったりしない』


Aがリードと両手を繋いだ。
よく見れば彼女は今日とびきりオシャ魔だ。


「いつもだけど…今日可愛いね」

『推しのライブだもの！！でもリンディちゃんのキラキラには敵わなかったよ？』

「推し…頑張ろうかな」

『うん！追っかける！
で、たまにはコレでお出かけしよ！』

「お出…え゛！？
やっぱりもう2度とやらない！」

『えー！なんでー！可愛いお店一緒に入ろうよー！』

「それはリード、君がやるから！」

『リンディちゃんがいいのにー』

マル「リンディ！そろそろ時間よ
あとこの子も可愛いわね」

くろむ「アクドル興味ない？」

「ややこしくしないでくださいっ！」


とりあえずリンディがバレた。


完

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