【別館】 はしゃいだバカが1番偉い。

2頭の獅子　心臓破られ編 ページ14

サブロの２学年上の恋人
魔開師団でエリザの親戚
サブロ「」()

no anyone side

『魔開で心臓破りの応援のうちわを作ったの』

「ジャズがいるからな」


Aが大きめのうちわを取り出した

ジャズ と色紙で丁寧に切り抜かれ黒背景に貼られている


「思ったよりでかいな」

『次はコレ！』

「まだあるのか」


自分のかな、と期待するサブロ

ピンク背景に アズ うちわ


「…一時在籍だったな」

『そしてもちろん』


エリザうちわ


「仲がいいからな」

『最後が
ジャーン！』

「喜ぶだろう」


シルビアうちわ


《ふふっしょげてるしょげてる》


付き合う前こそ翻弄されていたが
今となっては嫉妬したり拗ねたり
それでもかまえば素直に喜ぶ
大型犬の様な可愛さを楽しんでいるA


『これね…』

「ぬ？」


ジャズをひっくり返す


サ


アズを返し


ブ


エリザの裏


ロ


シルビアは


頑張れ♡


『時間かかったのようっ
よくできてるでしょ』


無言で眺めるサブロ。




クスッ




急に顔を緩ませた。


「己を振り回す天才だな」

『へっ…』


その表情があまりに


カッコいいとか
かわいいとか
大人っぽいとか
言い表せない


"良すぎ"て


応援する様に4枚持ったまま頬を染め見惚れてしまうA


「ありがとう、頑張れる」


壊さない様にうちわをそっと回収して傍へ置き

ある意味案の定のハグ


「己がないかと拗ねたぞ
分かっててあんな見せ方しただろう」

『だってかわいいから…』

「口説くにも照れてしまって一苦労だったのに随分慣れたものだな」


至近距離で目を見ながら会話する


『物足りなくなっちゃった？』

「いや…それでこそ魔王の妻になる女よ
己も修行が必要だと思い知らされる」

『頑張ってね、怪我しないでね』

「ああ」


優しくキスをした

-

当日


ガルゥ「応援するぞ！」

『「おー！』」


魔開はライブビューイングで陣取り大盛り上がり


ガ「Aはフィアンセが出るもんなぁ？」

『そっ、そんなんじゃないもの』

-

白熱するSOSミッションにエリザシルビアうちわ大振りのA


《頑張れ！》


キョーシに追い詰められる寸前


会場は大歓声



大画面には壁を破壊して佇む大きな背中



サブロだった


《！！！》

ガ「おい！アレだろ旦那！」

『そうよ…！


そう私の王子様！カッコいいでしょう！！』


うちわ4枚大きく振るいつもは見れないはしゃぐ姿に
ガルゥも嬉しそうにしながら応援した。

完

デートwithリード　僕は天才かも知れない1/3→←モフエゴ散歩Ⅺ.5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す