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JH「ジュニが頼んでくれたの？」
JN「うん、一つ辛いの頼んだけどよかった？」
JH「ああ、そう」
お手洗いから帰ってきたジョンハニヒョンは席について、ポケットにしまってあったスマホを机の上に置く。
「オッパ、このあとどっか行く？」
JH「お？なんで？」
「だって私の買い物に付き合って終わりじゃ、申し訳ないんだもん」
JH「オレは大丈夫だよ。ジュニは？」
二人は似た者同士だから、僕の存在を常に気にかけてくれる。
JN「僕も大丈夫だよ」
「ええ〜…」
JH「Aは？ほかに行きたいところない？」
でもそんなAを誰よりも大切に思っているのは、ジョンハニヒョンなんだ。今だって僕のことを輪に入れながらも、ヒョンはAのことばかり気にかけている。そしてAは、周りからしつすぎると言われるような執着ぶりでも、それを受け止めている。
僕はそっと二人が幸せそうに笑いあっているのを後ろから見守る存在。
でもそんな僕でも、Aの抱える苦悩や違和感を感じる。
だらだらとお昼ご飯を食べていたら、あっという間に2時になってしまった。帰ろうというAに合わせて僕たちも宿舎へと戻ることになった。
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JN「ジョンハニヒョン」
JH「ん？」
JN「今日はありがとう」
JH「いいんだよ。Aが行こうって言ったんだから」
宿舎に着き、Aはあっという間に自分の部屋へと消えていき、リビングには僕たちだけになった。
静かなリビングにいたら、胸につっかえている丸石が余計息苦しく感じる。だからずっと気になっていること、ヒョンに聞きたくてたまらなくなった。
JN「でも本当は二人で行きたかったでしょう」
JH「そんなことないって。ジュニがいてくれたほうが楽しくていいよ」
JN「…二人とも優しいね」
JH「違うよ、オレはただAが喜んでくれればそれでいいんだよ」
ジョンハニヒョンは僕と目を合わせようとしない。
僕の丸石は一向に取れない。
JN「僕は二人が一緒にいるとき、すごく幸せそうに見えるけど…」
JH「オレ一人よりもジュニがいてくれたほうがもっといいだろ」
JN「Aは優しいから。でも時々…」
どうしてAの優しさを受けるときに、同時に悲しくなるんだろう。
JH「Aは優しい子だよ」
僕の答えを遮って、はあとため息をつく。
JH「…オレとよく似てるようで、何にも似てないよ」
ジョンハニヒョンも気づいてるの。
Aの苦しみに。
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作者名：ジェンガ x他1人 | 作成日時：2020年7月18日 12時
