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全体リハーサルが終わり、次はチームごとのリハーサルへ移る。ボーカル、ヒップホップ、パフォーマンスの順になっていた。




「ミンハオ」


ディエイトを引き止めるヌナ。
仕事の時も普段もディエイトをミンハオと呼ぶ。



MH「ん?」



ディエイトは昨日あまり寝られなかったみたいで、あまり体調が良くないのだけれど、ヌナが話しかけるとすぐに優しく返事をする。

オレらが声をかけても返事もしないし、なにも言わないのに。うちのメンバーはとことんヌナに甘い。疲れていてもヌナに対してだけはどうしても対応が甘くなって、柔らかな雰囲気が生まれる。




「体調大丈夫?」

MH「うん、あんまり良くないけど、大丈夫」

「そう…。無理しないでね」

MH「ありがとう、ヌナ」

「リハーサル前にフリを確認したいんだけど…」



二人はステージの隅でフリの確認を始めた。まだボーカルチームのリハーサル待機中。



一通り終わったところで、ウォヌヒョンがヌナを呼び止めて、ステージから離れていった。

ヒョンが見たらやばかったな。
今は気付いてないだろうから大丈夫だろうけど。




JH「ねえ、なにあれ」

DK「えっ、ヒョン…」

JH「オレが気づかないと思った?」

DK「でも行っちゃダメだよ。リハーサルあるし」

JH「わかってるって」



本当にわかってるのかなあ。
今すぐにだって行きたそうな顔してるし、結局ウォヌヒョンとAヌナの行き先を目で追っている。

今はリハーサルをしなければいけないから、二人の様子を遠くから見ていることしかできなかった。


しかし、音楽を流そうと待っていたが、途中で音響トラブルが発生し、ボーカルチームのリハーサルとヒップホップチームのリハーサルが変更になった。
そしたら急にジョンハニヒョンは、ヌナとウォンヒョンのほうへと向かおうとする。



DK「ヒョン、どこ行くの」

JH「どこってウォヌんとこ」

DK「でも…行ってなにするつもりなの?」

JH「なにって」


Aと話すんだけど?と、強気な態度を見せる。




DK「でも喧嘩してるんでしょ、今はほらウォヌヒョンに任せて…」




指を二人の方に差すと、ウォヌヒョンがヌナを抱きしめている光景が目に飛び込んできた。


ああ、やっちゃった。
ウォヌヒョン、もうアウトだ。


ジョンハニヒョンを見ると、真っ青な顔をして止める暇もなく、二人の元へ走り始めていた。




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.→←3.厄介如 DK



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作者名:ジェンガ x他1人 | 作成日時:2020年7月18日 12時

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