. ページ11
.
全体リハーサルが終わり、次はチームごとのリハーサルへ移る。ボーカル、ヒップホップ、パフォーマンスの順になっていた。
「ミンハオ」
ディエイトを引き止めるヌナ。
仕事の時も普段もディエイトをミンハオと呼ぶ。
MH「ん?」
ディエイトは昨日あまり寝られなかったみたいで、あまり体調が良くないのだけれど、ヌナが話しかけるとすぐに優しく返事をする。
オレらが声をかけても返事もしないし、なにも言わないのに。うちのメンバーはとことんヌナに甘い。疲れていてもヌナに対してだけはどうしても対応が甘くなって、柔らかな雰囲気が生まれる。
「体調大丈夫?」
MH「うん、あんまり良くないけど、大丈夫」
「そう…。無理しないでね」
MH「ありがとう、ヌナ」
「リハーサル前にフリを確認したいんだけど…」
二人はステージの隅でフリの確認を始めた。まだボーカルチームのリハーサル待機中。
一通り終わったところで、ウォヌヒョンがヌナを呼び止めて、ステージから離れていった。
ヒョンが見たらやばかったな。
今は気付いてないだろうから大丈夫だろうけど。
JH「ねえ、なにあれ」
DK「えっ、ヒョン…」
JH「オレが気づかないと思った?」
DK「でも行っちゃダメだよ。リハーサルあるし」
JH「わかってるって」
本当にわかってるのかなあ。
今すぐにだって行きたそうな顔してるし、結局ウォヌヒョンとAヌナの行き先を目で追っている。
今はリハーサルをしなければいけないから、二人の様子を遠くから見ていることしかできなかった。
しかし、音楽を流そうと待っていたが、途中で音響トラブルが発生し、ボーカルチームのリハーサルとヒップホップチームのリハーサルが変更になった。
そしたら急にジョンハニヒョンは、ヌナとウォンヒョンのほうへと向かおうとする。
DK「ヒョン、どこ行くの」
JH「どこってウォヌんとこ」
DK「でも…行ってなにするつもりなの?」
JH「なにって」
Aと話すんだけど?と、強気な態度を見せる。
DK「でも喧嘩してるんでしょ、今はほらウォヌヒョンに任せて…」
指を二人の方に差すと、ウォヌヒョンがヌナを抱きしめている光景が目に飛び込んできた。
ああ、やっちゃった。
ウォヌヒョン、もうアウトだ。
ジョンハニヒョンを見ると、真っ青な顔をして止める暇もなく、二人の元へ走り始めていた。
.
674人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ジェンガ x他1人 | 作成日時:2020年7月18日 12時