Lupinus【呪術廻戦】

11.11 ページ18

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「これなーんだ。」









高専内にある誰も寄り付かない神社の一つ。
静かだし、秋の乾いた冷たい風に当たれるので最近気に入っている。

1限の授業が終わり
渡された午後からの演習用の資料に目を通していると、
突然視界に開封済みの長方形の箱が入ってきた。





『…………………ポッキー。』









「大正解♡」

『仕事サボって何してんの？』









「パンダが一袋分けてくれたから、一緒に食べようと思って。」


『いいよ。チョコ嫌いだし。』









「知ってる。でも僕が好きだから大丈夫。」


『…？』









高専に復学し、
自分が通っていた頃とは違うカリキュラムを賄い、
約半年で卒業するために強引に詰め込んだ授業は正直しんどい。

演習、授業、授業、授業、演習、授業。


寝不足と疲労が少しずつ溜まって
自分でも最近は頭が回っていない事が分かる。




…何言ってんだこいつ。









『不純じゃないですか？五条先生。』

「大丈夫だよ。これも立派な指導さ。」








『そんなわけないでしょ。』

「えー。…恋人同士なんだから良いだろ。」








『学校の中では先生と生徒って学長も言ってたよ。』

「…。」








『…………なに。』

「冷静に考えてさ、僕が教師でAさんが生徒なの、めちゃくちゃ興奮しない？。」







『…。』

「やっぱり制服作ってよ。半年しか出来ないよ？教師と生徒で制服えっ…―」









片手にポッキーを持って真面目な顔でぶつぶつと話す悟。

ぼーっとする頭ではツッコむのも、このまま付き合うのも煩わしい。
呆れて小さな溜息が零れ、同時に諦めた。

資料を置いて悟の手からポッキーを奪い取り、
チョコがかかっていない方を自分の口に運ぶ。









『……じゃあ一回だけ。人が来る前に、早く済ませてくださいね。五条先生。』






軽くくわえて、
立ったままで届かない彼の服を引っ張って
座っている自分まで近づけさせる。







『ん。』




早く満足させて、資料の続きを読まないと。









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「クックッ、生徒がそんな誘い方しちゃだめでしょ。」


『じゃあやめる？』









「まさか。動かないでね。」


『はいはい。』

12.8→←＊

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