※君は俺の恋人だろう！�◆畋臉機枸�獄side ページ25
手早くお茶を淹れてきてくれたAの右に、俺が腰を下ろすと、時透は彼女のすぐ左に座った。
芋を手に取りつつ横目でそちらを見やると、時透は図々しくAの左手を握っている。
……………。
「僕、疲れてるから。この手を握ってると少し楽になる気がするんだ。」
俺の視線に気付いた時透は、そう言って微笑んだ。
なるほど、その無邪気な笑顔でAにつけ入った訳か…
『ならば、俺はこっちを！』
そう言って半ば強引にAの右手を引き寄せる。
「…………これじゃあ、お芋が食べられません…」
困ったようにそう言うAの顔の前に、俺はすかさず焼き芋を差し出す。
『問題無い、俺が食べさせてやろう！』
Aは少し恥ずかしそうにしながらも、そのまま俺の持つ焼き芋を口にする。
「甘くて、美味しいです！」
そんな彼女の姿が可愛くて堪らない…
俺はまだ芋を食べていないとゆうのに、満足感でいっぱいだ。
ところが、
「ここ、付いてる。」
そう言った時透が、すっとAに顔を寄せ、口元についた芋を舌で舐めとったのだ。
よもや！このませガキめ！！！
流石に我慢の限界だ。
俺はAの右手を繋いだまま立ち上がり、無理やり屋敷の奥へと彼女を連れ立った。
そのまま誰もいない部屋に入ると、壁にAを押し付ける。
「煉獄さまっ？？どうされ…」
『杏寿郎と、呼んでくれないか！』
そう言うと俺は、抑え込んでいた独占欲を吐き出すように、Aに深く口付ける。
脅えたように逃げるAの舌を、俺のそれが獣の様に追い回す。
今更、他の男になど譲れないのだ…
そしてAの隊服のボタンを外し、中から除くその肌を唇で辿った。
項、胸、腹、まるでいつかの時透が付けた痕を上書きするように…
「んｯ！！」
スカートをずり下げ腰骨の辺りに口付けると、ふいにAの身体が跳ねた。
視線を上げれば、瞳を潤ませ紅潮したAの顔。
これ以上は、本当に我慢できなくなる…
『君は…』
俺はどうにか自分の欲を抑えつけ、Aに諭す。
『幾分、無防備過ぎる！時透も俺も、所謂男だ！無闇やたらと気を許すべきではない！』
Aの服を綺麗に整えてやる余裕も無く、厠へ直行した俺は浅ましい己の欲をぶちまける。
そして少し、すっきりした頭で思う。
時透にも釘を刺しておかねばと。
end
うちの天使は心も癒せるらしい。� 畋臉機杆嫩�side→←君は俺の恋人だろう！� 畋臉機枸�獄side
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作者名：mina | 作成日時：2020年12月3日 16時
