みんなお前が大好きだってこと！(仮)【鬼滅の刃】 (ページ16)

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また一つ、あなたを好きになりました。①【現代】ページ16

ある日の休日、私が彼氏の家へ行くと、
彼氏が少年になっておりました。

『お邪魔しまっ…！？』

目の前の状況に、私は思わず入ってきた玄関のドアまで後ずさる。

かっっ、可愛い！！！

小学校6年生位？

もしかして杏寿郞、しのぶちゃんに怪しい薬でも飲まされたの？？

杏寿郞もまだ未成年だったら、なんて考えた事もあるが、流石にこれでは私が犯罪者にならないだろうか。

…でも！とにかく可愛い！！

私はもう一度部屋へ上がり直すと、随分と若返った杏寿郞を間近で見つめる。

私よりちっちゃい…

上目遣い、眉下がってる！

可愛いすぎるー！！

戸惑いながらも私が彼を抱きしめようとすると、

「A、いらっしゃい！」

奥からいつもの杏寿郞が現れた。

若返ったんじゃなかった！

『…増えてる！！』

どどどどうしよう。

どっちにハグするべき？？

私が迷っていると、小さい方の杏寿郞が言った。

「兄上、この方は？」

あにうえ…？兄上！！！

私は驚いて、大きい方の杏寿郞を見つめる。

「あぁ、彼女は兄の恋人だ！A、こっちは弟の千寿郞だ！二人とも、よろしく頼む！」

なるほど…増えた訳じゃなかった。

冷静に考えれば、流石にしのぶちゃんの薬でも人を増やすことは出来ないだろう。

そのうち彼女が、クローンの研究にも手を出しそうな気はしなくないが…

『千寿郞くん、よろしくね。』

私はそう言うと、安心と残念さの入り交じった溜め息をついた。