夢１００～世界の隅で～ (ページ2)

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”サー” ページ2

絆を育む国、つむぎ・・・

聞きなれない国だと、誰もが言うだろう。それもそうだ
今では、この国はどこにも存在していないんだ

昔は、とてもいい国であった
人々も活気があって、国王も健在していた
それも十年前の話には、なるが・・・

その国には、王子がただ一人だけいた
王妃がやっと産む事ができた王子だった
この国には、王妃以外の女性はいないのだ
女児さえも、産む事は許可されない国

その法律を撤廃し、王座を手に入れたのが、第一王子
”サー・モーメント当時８歳”

王座を手にして、彼は、偉大なる王子だといわれ始めた
王妃の願いであった共和国に成長させていく頃には、差別のない国であった

しかし、幸せは続かずに、元国王による陰謀で、国は壊滅
王子も、行方知らずになり、民たちも、行き場を無くした

そうして、十数年経ったある日、あれ暮れた村の神殿にひとつの光がさしました

十数年もいなくなった王子の指輪がありました。民たちは、大喜びでした。
たとえ、あえなくても、王子がここにいる証でした。

だから、誰もが彼の生還を望んだのでした。