２ ― 夢の始まり ― ページ2
あの翌朝、いつものアラームの音ですっきり目が覚めたときには
既に私の部屋に彼はいなかった。
いつもより睡眠時間がだいぶ短かったはずなのに
眠りが深かったのか怠くはない。
彼と朝まで一緒にいられないのは分かってたけれど・・・
それでもせめて彼がここにいた痕跡が残ってないか探してしまう。
部屋を見回すと昨日とまったく変わりのない私の部屋。
いつ彼はこの部屋を出て行ったんだろう？
ゴミまできれいに片付けられていて
彼がこの部屋にいた証は何一つ残っていなかった。
いつもと違うのは私が部屋着ではなくてバスローブ一枚で寝ていたことくらいだ。
昨夜のことは全部夢だったりして？
夢なら夢でとっても幸せな夢だったけど・・・。
そんなことを思いながら、アラームを止めるためにスマホに手を伸ばした。
その途端になりだしたLineの呼び出し音。
すぐに応答すれば、
J『お！ すぐでたね。
もう起きてた？
おはよう！』
「あ、うん。 おはよう！」
J『ぐっすり眠れた？』
「ん。 誰かさんのおかげでぐっすり。」
J『あはは。 煽ったの誰だよ？』
「・・・私？」
J『素直でよろしい。
じゃ、マネージャーが迎えにくる時間だからそろそろ切るわ。』
「ん、モーニングコールありがとう。」
J『どういたしまして。
じゃ、またね！』
たしか朝は弱いはずなのに、既に仕事モードなのか彼は爽やかに通話を終わらせた。
この部屋に彼がいた痕跡は何一つなかったけれど、
彼のモーニングコールのおかげで
あれは夢じゃなくて現実だったんだとじわじわと実感がこみ上げてきた。
それと同時に脳内で昨夜のことがプレイバックされて身体が疼いてくる。
「うわぁぁぁ！」
もうっ！
朝から何考えてんの！
これから仕事！
自分の頬をペシペシと叩いて無理矢理仕事モードに頭を切り替えた。
札幌支社で仕事をするのは後２日しかない。
私がいなくなった後もみんなが困らないように
今日もしっかり引き継ぎしないと！
気が緩むと彼とのことを思い出してニヤけそうになりながらも、
最後の2日間、気合をいれて乗り切った。
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なな♪(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます。*^-^* 立場の違いによっていろんな想いがありますよね。 みんなが満足できる選択ができないときは、どうしても優先順位を付けざるを得なくて。 つらいけど、ファン同士、助け合って心の整理をするしかないですよね。 (2019年12月17日 15時) (
レス) id: c3959c3226 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - それぞれの思いが、、、。つらいけど、何かを選択する時には、仕方ないのかな。それでも、みんなが気持ちの整理ができる時間をつくってくれたんだよね。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: 92ffd1a60a (このIDを非表示/違反報告)
なな♪(プロフ) - ちゃみさん» アユハピの衣装が展覧会の会場から持ち出されていくのを見たなんていうツイを見かけたので、5×20の衣装もコンサートがあるたびに入れ替えられてるのかと思いました。(笑) 教えて下さってありがとうございました。(^o^)/ (2019年10月10日 14時) (レス) id: 96c120ce6c (このIDを非表示/違反報告)
なな♪(プロフ) - ちゃみさん» いつもありがとうございます♪*^-^* 衣装はあんなに豪華な衣装なのにもう1着あるんですね！(@_@) 夏用の衣装に変更されたものもあるくらいだから、50公演もあれば2着作っても採算が取れるんでしょうね。(続く） (2019年10月10日 14時) (レス) id: 96c120ce6c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - ななさん いつも楽しみに読ませて頂いてます。私は先月展覧会に行ってきたのですが私も今コンサート中なのに？と思い近くにいるスタッフさんに聞いた所、もう１着あると教えて下さいました(*^^*) (2019年10月9日 18時) (レス) id: 771e71a3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nana2011/
作成日時：2019年8月29日 2時
