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○
「お疲れさま」
『うん、ヌナも』
「今日はこれだけ？」
『ちょっとだけドリムの打ち合わせあるけど、夜は帰れるよ』
「じゃあご飯行こうか？」
『…良いの？』
ヌナが少しだけ顔を近付けて、もちろんと笑う。照れているのがバレたくなくて、クッキーを開ける。睫毛がゆっくりと揺れて、瞬きをする時まで、世界がヌナの味方をしているみたい。目が合えば、さっきの続きを話してくれた。
「マークの目の中にね、自分がいると安心するの」
『目の中？』
「ピカピカ輝いている中に、わたしも居ていいんだよって言ってくれてるみたいで」
『…ヌナはずっと一緒じゃないの？』
「あの時、たくさん泣いちゃったから不安だったよね」
ロンジュンが息を切らしながら練習室のドアを開けた日、デビューに1番近いとニュースにまでなっていたヌナが、デビューメンバーから外された日。年下の俺たちにはあまり見せてくれなかった、ヌナの泣いた顔。でもね、少しだけ聞いてしまった計画が本当になる気がして、だから練習室に来てくれた時、すごく嬉しかったんだ。
『…ヌナをずっと見てあげる』
「うん？」
『だから僕がヌナを見ていられるところにずっといてね』
活動が始まって、1位を貰った。テヨンイヒョンがコメントする横でヌナは泣かずに笑ってたけど、舞台から降りた瞬間に、ジェヒョニヒョンがヌナの耳元に顔を寄せた。それからすぐにヌナが泣きそうになるからヘチャンがなんて言ったのか聞いてたけど、ヌナがヘチャンを抱き締めるから、ヘチャンがわあ、と声を出した。
「ヌナ？だいじょうぶ？」
「うん、大丈夫」
「ねえヌナ、マクヒョンとのご飯会には僕も呼んでね」
『え？』
「ヒョンってばヌナの香水付けたまま帰って来るから妬いちゃった」
『…お肉焼いたら匂い付いちゃったから』
「ヘチャニは何が食べたい？一緒に食べに行こうね」
自分の手で目元を拭おうとしたのをジェヒョニヒョンが止めて、大きな手が目元をなぞる。マークの目は輝いてると言ってくれたけど、ヌナの目の中に自分が映るとき、キラキラした瞼の中に、ずっと閉じ込めて欲しいくらいには、きっともう溺れている。
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奈胡（元jen）(プロフ) - 品があって優しくて儚くて…何度もいろんなメンバーとのやり取りを読み返しています これからも楽しみにしています⭐︎ (4月30日 2時) (
レス) @page32 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
yom(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます🥹これからも頑張ります❕ (8月11日 21時) (レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 何ですかこの素晴らしい世界観は！！！！！主人公へ向ける感情などが伝わってきて最高です！！！続き待ってます！！！！ (8月11日 12時) (レス) @page10 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2023年6月28日 18時
