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○
『次は髪型どうするって？』
「まだ明確には決まってないらしいです」
『そうなんだ、てっきり伸ばすのかと』
「なんでも良いって言ったんですけど、どうなるかなあ」
器用な子だと言われていた。そもそも今だって、急にここに入るとなっても、まるで最初からいたようだと言われるまでに馴染んでいる。それを言った大人は、Aがどれだけ努力したのかを知らないんだろうけど。
拗らせていた(そのまま言ったら拗ねると思う)ジェヒョンだって、加入してすぐに同い年が増えたと色々なところで話している。Aも器用ならジェヒョンだって器用だ。どちらが上でも下でも、歳がひとつ違えば成り立たないから。同い年だから、隣に立っても仲良しなだけだから。
「あ、テイルオッパも明後日一緒に来てくれるらしいです」
『じゃあ朝は一緒に食べよう、紅茶買っておくね』
「…また服見てもらっても良い？」
『もちろん』
スケジュールを終えた次の日、おはようございますと言ってリビングに来たAは、ひらひらと手を振っているテイルヒョンに手を振り返した後、隣にいるジェヒョンを見て目を丸くした。今はまだ朝の8時で、俺とテイルヒョンがリビングに来るよりも早くジェヒョンはソファーに座っていたのだと言ったら、Aはどんな顔をするだろう。
「早く起きちゃったの？」
「俺も一緒に行くの」
「お兄ちゃんに会いたいの？」
「うん、その後一緒にご飯食べよう」
「ご飯？」
「Aが好きそうなところ見つけたんだ」
俺いる？なんてヒョンは笑ってたけど、テイリヒョンとお兄さんを真ん中にして撮った写真がトークルームに送られてきた。ヒョンの隣でぎこちなくピースをしているジェヒョンが愛おしく見えて、ヒョンが送って来た、車の中で寝ているAとジェヒョンが双子のようだ。
『おかえり、お兄さんと話せた？』
「Aのお兄さん、俺のこと知ってた」
『そうなの？』
「Aを頼むねって、俺に」
頭の先まで浸かってしまったら、ジェヒョンもきっと自ら飛び込んで行ってしまうんだろう。お兄ちゃんがくれたとテヨンに帽子を見せているAを見ながら、ジェヒョンのふわふわした髪を撫でた。
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奈胡（元jen）(プロフ) - 品があって優しくて儚くて…何度もいろんなメンバーとのやり取りを読み返しています これからも楽しみにしています⭐︎ (4月30日 2時) (
レス) @page32 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
yom(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます🥹これからも頑張ります❕ (8月11日 21時) (レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 何ですかこの素晴らしい世界観は！！！！！主人公へ向ける感情などが伝わってきて最高です！！！続き待ってます！！！！ (8月11日 12時) (レス) @page10 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2023年6月28日 18時
