口は災いの元 ページ10
それから1週間ほど大学を休んだ
その間、色々なことを考えたりした
そして私は大学で通訳の勉強を始めることにしたの。
日韓がもっと距離を縮める事が出来るようにと…
おかげで少し忘れかけてた韓国語も話せるようになって、大学にいる韓国からの留学生に
日本語を教えるチャリティーにも参加するようになっていた
活動範囲が広いおかげもあって、友人も多かった
特に一番仲が良いのは理沙で
実業家の一人娘でもあるんだ。
それで彼氏が出来たという話を一度も聞くことがない私を気にかけてくれて
何度もコンパに連れ出してくれる
でも私にそんな気がないからカップル成立せずにいた
理沙「もぉ〜なんでぇ〜？あの人Aの事超気に入ってたじゃん！もぉ〜…」
「ごめ〜ん…あのさ、実は彼氏…いるんだ」
嘘ついちゃった…
理沙「えぇぇぇぇぇえええ！？うっそぉーーー！いついつ？どこの人？」
「え…えっとつい最近…かな？」
理沙「じゃぁさー、今度パパの会社で大きいパーティー開くんだけど一緒に来てね」
「え？無理だよっだって…」
理沙は絶対に来てと言ってきかなかった
私は渋々参加する事になったけど、彼氏なんていないし・・・・
とりあえず大学で同じ科目取ってる人に片っ端から声をかけて回ったけど惨敗
もう仕方ないから一人だけで行こうと思って服の準備をしてると
近くに置いてあったカバンの中身が出てしまう
その中にジョンフンからもらったＣＤがあって
どんな曲だろうとｹｰｽを開けてみると紙切れが床に落ちた
「あれ？…これって…」
｛何かあった時はいつでも連絡していいから｝
そんな風に書かれた下には携帯の番号が書かれてた
直接渡してくれたらいいのに…
そう思いつつも、この前のお礼を兼ねて電話をかけた
「あっ…ジョンフン？Aです…」
ＪＨ「…あぁ、何かあった？」
一瞬素気ない感じの口調だから
やっぱり掛けちゃ駄目だったのかと困惑してしまう
「うっううん、ちょっとこの前のお礼ちゃんと言ってなかったと思って」
ＪＨ「別にいいよ。それにそんな事で電話してきたんじゃないでしょ？」
ジョンフン鋭い…ってか何かあった時に連絡してこいって書いてあったもんね…
「うーん…実は…」
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2014年1月4日 21時
