John-hoon 君のそばに 1章 (ページ40)

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当日ページ40

――入隊当日

入口前にはたくさんの報道陣とファンがかけつけていて
大きな大弾幕を持って待っているファンもいた。

私も店に来るファンたちと合流してジョンフンが来るのを待ってた

すると後ろから軽く背中を叩かれ中年の女性が声をかけてきた

女性『Aさん？』

『……？はい？』

女性が手招きするので他のファンから少し離れた場所に向かった

『あの・・・なんですか？』

女性『あなたを待っている人があそこにいます・・・』

そう女性は言うと道の角にある店を指差した

『？あの誰がっ・・・あっ』

私が女性の方を向くともうそこには女性の姿はなかった

不安になったけど

何かを感じた私はその店に向かった

店の前まで辿り着くと外から中の様子が少し覗えた

中には・・・ジョンフンらしき後ろ姿が見ることができた

「！」

急いで中に入るドアを探して
中へ入ると

「ジョンフンっ！？」

帽子を深く被ったジョンフンが振り返った

JH「よっ……」

「………よぉ」

明るく振舞おう・・・
それはジョンフンも同じ気持ちだった

JH「この髪見せたくてさー」

そう言うと帽子を取った
入隊のために坊主にしていた

「うわっどうしたの？！出家でもするの？！あははははっ」

咄嗟にからかった

JJ「出家するならもっとツルッツルにしないとなっ！」

そしてジョンフンもそれにノってきた

側で見ても二人が無理してるのが分かる

だから長続きはしなかった

いつの間にか涙がポロポロ落ちていた

ジョンフンはそっと側に寄ってきて頭を撫でながら

JH「なーに泣いてんだ。大丈夫だから…な？」

「お願いだからっ死なないで…」

思わずジョンフンに抱きついていた

JH「A…俺は大丈夫だから…Aだけを残して死んだりしないよ」

スタッフたちも気を利かせて二人だけにしてくれた

ジョンフンはただただ大丈夫だからと私の涙を拭った

そしてズボンのポケットからリングの付いたネックレスを取り出すと私の首につけた

JH「もし寂しくなったり辛くなったら…これを見て俺を思い出してほしい…それと…除隊してまだAが…一人だったら一緒になろう…？」

「！―――うん…」