John-hoon 君のそばに 1章 (ページ26)

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行方不明　JHside ページ26

何度もAの携帯に連絡を入れたけど、繋がらなかった
心配になってバイト先に何度も顔を出して何とか住所を教えてもらい、住んでいたアパートに行くと

玄関先で大学で会ったAの友人と出会う

理沙「あージョンフンさん！Aと連絡取れます？もうあの子ったらまた携帯でなくって」

JH「いえ…僕も取れなくて…ここに」

友人「そうなの？でも留守みたいなんですよねーもしかしたら実家に戻ってるのかもっ一緒に行きます？」

JH「あっはい」

二人でタクシーに乗って
着いたとこは日本ではごく一般的な2階建ての住宅

理沙「おばさーん！A帰ってきてるぅ～？」

すると奥からAの母親が出て来た

Aはお母さん似なんだと思った。目元が良く似てる

母「あらっ久しぶり～！どうしたの？Aならいないけど」

俺の方に目を向けると
ニコっと笑いかけてきた

母「まぁ新しい彼氏さん？かっこいいわねぇ～」

理沙「違いますよー！私はもっとワルイド系が好きなんだから～♪彼はAの…韓国の友達ですよ」

今…なんかサラっと酷いこと言われた気が

母「あらそぉ～Aにこんな可愛い友達がいるなんてねー♪」

可愛い……

JH「初めまして、キム・ジョンフンと言います。あの…Aさんが実は…」

俺たちは事情を話した

母「そう…あの子の部屋に何かあるかもしれないから見てみる？」

俺達はAの部屋を見せてもらった

女性らしい部屋で手がかりになりそうなものはないように思えた

だけど、不意に机の上に飾ってあった1枚の写真が気になって手に取る

JH「これは…？」

母「あーそれ？Aが高校生の時にホームステイしてた韓国のおうちの人達よ」

JH「……」

俺が初めてAに会った頃のAだ

母「あーそういえば、向こうのお兄さんが確かそろそろ命日だったような気も…」

JH「！！すいません。住所分かりますか？」

母「えーちょっと待ってね」

住所を教えてもらうと急いで東京に一旦戻った

理沙「Aったらまさか韓国にいるのかな…さすがに韓国まで探しにいけないなぁ…」

JH「僕に行かせてもらえますか？」

もし韓国にいるのなら
俺が一人で行く方が都合がいい

理沙「え？…はい。本当にいいんですか？…じゃぁAの事…お願いしますね。絶対見つけて帰ってきてください」

JH「はい」