John-hoon 君のそばに 1章 (ページ21)

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きっと人違いページ21

私にもたれかかったまま寝てしまったジョンフン
身体の小さな私には支えるだけで精一杯
なんとか携帯を取り出して幸人君に来てもらった

幸人君は公園に着いて二人の状況を見て一瞬驚くけど
一緒にジョンフンの家まで運ぶのを手伝ってくれた

「ごめんねー変なことに付き合わせちゃって」

幸人「全然大丈夫だよ。それよりあの人韓国人だよね？」

「うん・・・・」

幸人「彼氏か何か？」

「え？違うよー！」

幸人「そっか」

幸人君の口元が少しニヤけてる
それから二人で歩きながら公園でジョンフンが言った言葉を思い出していた

きっと酔ってたから・・・誰かと間違えて・・・

好きになるはずないもん・・・・・・

いつも周りには輝いてる人がたくさんいるし・・・・

こんな冴えない人間好きになんてなるわけない

そんな事をブツブツ考えていたから幸人の存在をすっかり忘れて歩いてた

幸人「――――どうかな？」

幸人は気付かないうちにずっと私に話しかけていた
何も考えずに思わず

「うん」

と言うと幸人が突然大きな声で喜んだ

幸人「やったー！」

ビックリして状況を把握するのに必死だった

「？？？」

幸人「じゃぁ明日！学校終わってから駅前集合！」

「あっ！ちょっと幸人君！！……」

どうしよ・・・・・

私がジョンフンの事を考えてる間に彼はデートの誘いをしてたみたい・・・

どうしてこう次から次へと問題が起きるんだろう・・・

恋愛に疎い私はよく理沙に相談した

理沙「―――とりあえず、ジョンフンさん？の事はどうか分かんないけどバイト先の人はちゃんと誘ってきたんだし嫌いじゃないなら1回くらいデートしてもいいんじゃない？」

「…うーん…でも何着てったらいいか分かんないし・・・・」

バイトを始めてから特に動きやすいズボンが多かった

理沙「もう～じゃぁその日に大学に服持っていくからっ」

「ありがと～恩にきりますぅ」