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10話 ページ12

「……人を疑いすぎると良くないので治したいんですけど、中々治りませんね」

最後の一口を食べた

「まぁ、人を疑わないと生きていけなかったからですけど…」

レイ「それって…?」

スタッフ「メイク直しはいりま〜す」

「はい」

メイクを直し、私はカメラの前に着いた

カメラマン「今日も前回と同じ感じで行くよ

はい、笑顔!」

私は前回と違い優しく微笑んだ

カメラマン「何か動きをつけて!」

私はターンした

カメラマン「いいね!次はクールに!」

私はキリッとした感じでカメラを見た

カメラマン「切なく、そして作り笑いみたいに!」

言われた通りに動くけど少しアレンジもいれる

カメラマン「はい、セクシーポーズ!」

もう、恥ずかしさなんてない。これが当たり前なのだから

カメラマン「一旦画像を確認するね」

スタッフ「どれもいいですね」

私は水分補給をして次の動きを考える

レイ「流石S5」

スタッフ「あれって確か……」

スタッフ「えぇ…突然姿を消した性別もわからないモデルって」

……なるほど、彼女は人気のモデルだったのか

いや、人気モデルに今までのやつ見られてたってこと!?なにそれ恥ずかしい!!前言撤回!!!

カメラマン「よぉし!ならレイさんも神姫ちゃんと撮ろう!」

何言ってるんスか!?

「え!?いや、あの…ラマンさん?」

カメラマン「ん?」

「流石に人気モデルと撮るのは私は無理です」

カメラマン「いけるって、神姫ちゃんも売れっ子なんだから」

「そういう問題じゃ…いや問題しかありませんし」

スタッフ「あの…もうメイクしました」

「メイクさん!?」

カメラマン「さ、次々行くよ!」

「……S5って大変だなぁ」

カメラマン「いざってなるとどうしょうか…神姫ちゃん何かある?」

「……ちょっといいですか?仕事中なのはわかるんですが…とてつもなく眠気に襲われてます」

カメラマン「そうだ!!!神姫ちゃんに男装をしてもらおう!!」

「……もう二度とやりませんと言いましたよね!?」

カメラマン「それが思った以上に人気で…」

「えぇ〜……私二度としたくないんだけど」

スタッフ「ということで衣装はあります!」

「連携の凄さが身にしみたよ」

でも、ここのスタッフさんとカメラマンさんは本当に優しい

けどこれはつらい

鏡を見ても自分ですら思う

男装似合いすぎでは?

メイク「神姫ちゃんは短髪も似合うしキリッとしている顔立ちだから似合うわ」

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作者名:乱桜 | 作成日時:2020年11月27日 18時

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