２.告白 ページ4
うーん、私が覚えてないだけなのかな。
何回もプレイしたはずなんだけどな〜
「別に何も企んでなんていませんよ。意味、ないですもん。」
顔に笑顔を貼り付けて、否定してみる。
まぁ、信じないんだろうけど。
「へー、そう。言えないことなんだ。……また、親に内緒で無駄遣いしたの？」
「……へ？」
どうしてそうなった？
私が無駄遣い……？
しかも、それが優君に関係あると。
どうゆう関係なのっ！？
この子(私)と優君。
って、ここは否定しなきゃだよね。
私、無駄遣い犯にされてるし。
「違いますよ。私は無駄遣いなんて……そもそも、病院にいるのに、どうやってするんですか！？」
言ってて思った。
どうやって病院から無駄遣いするの？って。
ネットとか使ったら、できなくもないけど、スマホなんて持ってないし。
おかしいよね？
「……それもそっか。じゃ、何したの？怒ったりしないから、お義兄ちゃんに、話してごらん。」
いや、それ絶対怒る前振りだからっ！
目が笑ってないからね！？
んっ？
おっ、お兄ちゃんっ！？
えっ…と、じゃあ兄妹だったの？
優君に、兄妹なんていたっけ？
ちょっと、待って。
公式設定には、そんなのなかったはず。
私の記憶がおかしいの？
兄妹、兄だ……
……ん？
これ、詰んでない？
「藍川 優さん……信じないかもしれませんが、実は私、転生者なんです。」
兄妹なら、怪しまれるに決まっている。
特に、この人は一度疑うと、かなーり監視が厳しくなるから、嘘はつかない方がいい。
ちなみに、嘘をつくと、笑顔で正論を並べて攻めてくるから、怒らせない方がいい。絶対。
なら、今のうちに白状してしまった方がいいに決まってる。
バレてしまったら、黙ってたことを責められるんだから。
恐る恐る優君の方を見ると、「何言ってんだ、この人？」みたいな目で見られていた。
まぁ、普通の反応だよね。
「あの、ですね……非常に申し上げにくいんですが、妹さんは、もう……」
うう、これ以上は口にできないよ。
入院してるってことは、たぶん、危うかったんだと思う。
突然倒れた原因は流石にわからないけど、私がこの子の中にいるってことは……。
あまり考えたくないけど、そうゆうことだよね。
「……ならさ、それを証明とかってできたりするのかな？」
は、へ……？
この人は何を言ってるの……？
妹が、死んだかもしれないのに。
「どうしてっ！……どうして平然としていられるんですか！？」
続く (更新停止中)
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作者名：ヒカリ | 作成日時：2020年8月4日 19時
