未練、想い【五条悟】

・ ページ10

･




うわうわうわ最悪。


心の中で言葉を探す。




『えっと、こんばんは……、』

「……」




ダンマリきつい！
なんか喋れよ！


五条も風呂上がりのようでラフな格好にサングラスもなにもなし。

吸い込まれそう、いっその事吸い込まれて消えてしまいたい。




「…よぉ、久しぶりだな」




夏油や硝子に言葉遣い良くなったって聞いてたけどなったのか？

え、高専の時と変わんなくない？




『ジャア、オヤスミ』

「は？待てよ、」




緊張のあまりカタコトになった、最悪。

走ってその場から逃げた。



覚悟はしてたけど初日からしんどい。


顔があつい、のぼせたかな。

今日は早く寝よう。






･





ー五条sideー




風呂でAのこと考えてた。
京都から悠二の監視で来るって聞いた。

正直悠二の監視なんかいらないし、僕1人で十分と思ったけど上層部はビビってるのか最強の女を悠二に付けた。


普段なら反抗するけど、Aに会えるならと思って承諾した。



今日は任務で会えなかったけど明日会いに行こう。


そう決めたのに大浴場から出たら偶然会った。
向こうだって気まずいはずなのに、話しかけてくれたのに言葉が出ない。



……すごく動揺した。相変わらず可愛くて離れてるのにいい匂いがした。


言いたいこと考えてたのに言えなくて、昔謝らなくて後悔し続けてるのになんでまた言えないんだと自分を責めた。




･

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す