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『ティッシュないからこれで拭いて』
「え、流石に悪いよ。」
ティッシュが無くて代わりにハンカチを渡す。
『…すぐ止まってよかった。』
「ごめん、弁償する。」
パッと目が合う。白い肌に黒いサングラスがよく似合う。
鍛え上げられた体に触れたいと思ってしまう私こそ暑さにやられたんだろうか。
『…弁償しなくていいよ、遊びに行こう。』
「A、」
『…?なに、』
「水着、似合ってる。可愛いよ。」
さ、行こう、と手を引かれて歩く。
心なしか顔が赤い気がした。……きっと暑さのせい。
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「ねー行きましょ、」
『本当に?怖くない?』
「浮き輪あれば溺れないでしょ、大丈夫!」
お互いの浮き輪の紐を掴んで海の深いところへ。
周りには自分たちしかいない。
浜辺で五条たちが水鉄砲で遊んでるのが小さく見える。
「Aさんって五条先生のこと好きでしょ。」
『…な、んで』
「見てたらわかるわよ。付き合わないの?
さっきもいい感じっぽく見えたけど。」
最近の子はマセてるというか勘がいいというか。
…そんなにわかりやすいのだろうか。
『…1年ぐらい付き合ってたよ。もうかなり前の話だけどね、』
今までの経緯を話す。
「ま、応援してるわよ。」
『…野薔薇ちゃんは好きな子いないの?乙骨くんとかいい子だよ、』
「私の話はいいの、それに好きな人いないし。
今は自分磨きよ!好きな人できたら振り向いてもらえるように!」
こんな人の良い16歳が存在しただろうか。
自分たちが16歳の時はもっとガキだったなぁ。
『みんなのところ戻ろっか。』
浜辺へ向け足をバタバタする。
周囲に人がチラホラいるところまで戻ってきた。
男1「君たち可愛いね、一緒に遊ぶ?」
男2「ジュース買ってあげるよ。」
ザ・ナンパ男たちが私たちの浮き輪にしがみつく。
『私たち他の友達とも来てるので大丈夫です。』
男1「じゃあその友達も紹介してよ、みんなで遊ぼうよ。」
さりげなくお尻を触ってくる男。
『…いいわよ、でもその子から離れて。』
野薔薇ちゃんと男たちを離す。
足の届くところまで来て、浮き輪から出る。
『野薔薇ちゃん浮き輪持っててくれる?お兄さんたち私と手繋ご。』
浮き輪を預けて、男と手を繋ぐ。
これでも呪術師。パワーには自信ある。
『友達のところまでもう少しだよ、お兄さん。』
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くまこ(プロフ) - すみっことかげさん» 一気読みお疲れ様です(・・;)ありがとうございます!頑張ります! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - 一気読みさせていただいております!続編も応援してます!! (2021年8月11日 0時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - |†し="む†=ろうさん» そうなんです!5個前の話からそういう展開になりました! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
|†し="む†=ろう - ちゃっかり僕の彼女って言ってる...? (2021年8月9日 23時) (レス) id: 8436b1798d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - Rayさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月8日 18時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年7月28日 21時