未練、想い【五条悟】 (ページ32)

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・海ページ32

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世間の高校生は夏休みに突入。
呪術師に夏休みなどなかった。

『…海行く？』

「「行きたい！」」

「えー、暑くない？」

『じゃあ五条は留守番ね。』

「…行くに決まってるでしょ！」

生徒に高校生らしいことはしてあげたくて、1年生に海行くか提案してみたらいい返事が来た。

『1年の校外学習にしよう、夜蛾学長に相談してくる！』

相談しに行くとあっさりOKが出た。
条件付き1泊2日。

ちょうど海水浴場近くで3級呪霊が出たらしく、1日目に祓う、2日目は自由にしていいと。

『いいって！行こうか！』

「「やったー！」」

こうして海に行くことが決まった。

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スーツケースに1泊分の荷物と海水浴の荷物を詰めて車に乗る。

今日のためにこの間野薔薇ちゃんと水着を買いに行った。

呪霊もすぐに祓えて、みんな怪我もなし。

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『野薔薇ちゃん起きて！』

「…っは！…海！」

『そうだよ、準備しよう！』

海水浴場近くのホテルに泊まることができて、水着のままウロウロしていいとの事で早速着替える。

『ねぇ、やっぱ恥ずかしくなってきた。』

「そんな事ない！似合ってる！かわいい！」

野薔薇ちゃんと色違いのビキニ。
もうビキニの年じゃないって言ったけど似合うの一点ばりで押し負けた。

「こっち座って、髪の毛セットしてあげる！」

『…待って、その２つお団子は嫌だよ。』

「しょうがないわね、1つならいい？」

綺麗に整えられた髪型が崩れないようにスプレー振ってもらう。

「上出来ね、さあ行きましょう！」

男子チームからは既に待っていると連絡が入っていたので急いだ。

『あつ…、どこにいんの…』

人が多くてなかなか見つからない。

「いた！あれじゃない？」

パラソルとビニールシートをセットして座っている男3人。

美男子揃いで女子からの目がすごい。

『あれじゃ声かける勇気ないなぁ…、』

「私ら負けてないわよ！自信持って行こ！」

『ちょっと、野薔薇ちゃん！』

水着もだけど恥ずかしい、消えたい。
周りの視線も怖い。

「お待たせ！」

「おせー、暑過ぎる早く行こうぜ！」

光の速さで海の中へ消える1年ズ。
取り残された教師ズ。

『……暑いね、五条は行かないの？…え、どしたの大丈夫？暑い？』

ふと五条を見ると鼻血を垂らしていた。

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